<折に触れ 四字熟語>

       NO.95 【不義富貴】 ふぎ ふうき

< 意味 > 不正な手段を用いて得られた、富や地位のこと。

< 出典 > 『論語』<述而(じゅつじ)>	
      『子曰、飯疏食、飲水、曲肱而枕之。楽亦在其中矣。不義而富且貴、於我如浮雲。』

読み下し :『子曰く、疏食(そし)を食らい、水を飲み、肱を曲げてこれを枕とす。楽しみまた
       その中(うち)に在(あ)り。不義にして富みかつ貴(とうと)きは、われにおいて
       浮雲のごとし。』

通  釈 : 雑炊をすすり、白湯を飲み、肱を枕にごろ寝する。こんな貧乏ぐらしの中にも、
      楽しみはないわけではない。それにひきかえ、わるいことをして金や地位を
      手に入れ、派手な暮らしをするのは、わたしからみれば空に浮かぶ雲みたいな
      ものである。

語  釈 :『富貴』は財産があって身分がたかいこと。

一  言 : 論語シリーズ その7
      日産自動車のカルロス・ゴーン会長の逮捕のニュースが世界中に大変な衝撃を
      与えています。ルノー、日産自動車、三菱自動車などから我々庶民からすると
      破格の報酬を得ていたでしょうに、何故彼ほどの傑出した人物が、報道されて
      いるような不正行為をしたのでしょう。
      人は、いったん富を手にすると、雪中を転がり膨れあがっていく雪玉のように
      更なる富を求めて行き、自らの理性を狂わせてしまうものなのでしょうか。

参照文献 : 徳間書店・久米旺生訳『論語』 三省堂『四字熟語辞典』 
  
                               30・12・1 舛本 純