<折に触れ 四字熟語>

  NO.72 【落花啼鳥】 らっか ていちょう


< 意味 > 自然・天然の風情のこと。咲き誇っていた花の散り落ちるさま、

      また、散った花、鳥のさえずる声の風流な味わい。



< 出典 > 孟(もう)浩然(こうねん)『春(しゅん)暁(ぎょう)』

       春暁      孟浩然

      春眠上學曉  春眠 暁(あかつき)を覚えず 

      處處聞啼鳥  処処(しょしょ) 啼鳥(ていちょう)聞こゆ

      夜來風雨聲  夜来(やらい) 風雨の声(おと)

      花落知多少  花落ること 知(い)多少(くばく)ぞ 



通  釈 : 春の寝ごこちよさに、夜明けになったのも気づかず、

      うとうとしていると

      まくらべのあちこちから、鳥のさえずりが聞こえてくる

      (意識がしだいにはっきりしてくるにつれて)

      夕べは雨風の音がひどかったようだが

      あの嵐では、花がだいぶやられたであろう

      (これで今年の春も、もう終わりだ)

語  釈 :『処処』あちらでも、こちらでも。至る所(まくらもとの)。

      『夜来』夕べ。



一  言 : 花シリーズ その2

      『春眠暁を覚えず』で皆さんよくご存知の詩の中の一節です。



参照文献 : 角川書店『中国吊詩鑑賞辞典』 

      岩波書店『四字熟語辞典』

                       30・4・11 舛本 純