生活者主権の会生活者通信2000年05月号/07頁..........作成:2000年05月18日/杉原健児

18歳選挙権で、より活力ある社会に

練馬区 長妻謙三郎

 ブラジル16歳、欧州連合(EU)18歳、サミット参加国中18歳選挙権を実施していない国は 日本だけである。国連参加国185ヶ国中、147ヵ国が18歳かそれ以下に選挙権を与えている。 デンマークは1院政の比例代表制をとっているが、子供達の政治への関心を持ち続けるように工夫 している。国において政治は大人だけのものでないとしている。近代国家はほとんど同じような体制を 取っている。
 当然日本も近代国家であり民主主義国家であるから、当然18歳になっていなければならない。 なぜ、ならないのか、ここに日本の後進性と、自民党が55年体制という長期政権をつくった原因の一つ がある。日本において、昭和50年安保闘争時代の一時期、日教組の政治、教育の姿に問題があり、 又極左学生運動が激しさを増し、子供に政治的関心を持たせず、18歳で選挙権を持たたせないことが、 仕方のない時代もあった。
 しかし55年体制は崩れ、多くの政党が出来ては消えていった。そして再び自民党が連立を組み、 昔のままの体質で生き続けている。農村、年寄り、町会主体の自民党に、子供に政治的関心をもたせず、 18歳で選挙権を持たせないことが有利であるから、変えようとしないのである。国の根本的な問題を 党利党略に利用しているのである。そうであるなるば、市民の力で、18歳選挙権を実現したい。
 公職選挙法の137条の2に未成年者の選挙運動の禁止がある。但し選挙運動のための労務に使用する 場合は、この限りでない、とある。18歳で選挙権を得れば、当然、選挙運動が出来るはずである。 18歳は大学に入る年であり、人間にとって一番能力、体力に優れている時で、人生において一番多感な 年でもある。
 近代国家がしていることを、日本で出来ないということはおかしい。
 70歳〜80歳代の議員が多い理由もここにある。外国の大統領や首相は退職してから政治の社会から、 身を引くのが普通であり、若返りを図っている。日本はいつまでも、利権にしがみいている。見苦しい。 国民の力で、もっとスッキリした政治の社会をつくろうではありませんか。

この人だけは許せない議員を落選させよう!

杉並区 山崎康彦

 今朝の朝日新聞朝刊で記者会見記事が掲載されましたが、韓国の「2000年総選挙市民連帯」による落選 運動に触発されまして、小新聞「野火」の発行人であり市民運動活動家であります桜井善作さんと共に、 日本での落選運動を開始しました。市民運動団体名は「落選運動:主権者・市民連帯波21」です。
 事務局は小金井市の「野火」事務所です。アンケートで「この人だけは許せないと」思う落選候補者名 とその理由を書いていただき、一ヶ月間かけて全国から幅広く集め、5月上旬には第一次落選者リスト を発表する予定です。下記に今朝の朝日の記事をお送り致しますので、ご参照ください。生活者主権の会 でも是非「落選運動」開始の可能性をご検討頂ければ幸いです。

ー2000年4月11日朝日新聞朝刊記事ー

 問題ある候補者は落選させようと、総選挙に向けて市民有志が10日、「落選運動:主権者・ 市民連帯波21」を発足させた。落選させたい立候補予定者を募集して、その中から21人に絞って公表し、 宣伝活動をてんかいする予定という。「落選運動」は韓国で活発な市民運動。東京都小金井市で月刊言論紙 を発行する桜井善作さんらが日本でも実現させようと市民団体を作った。議会活動の怠慢な現職議員らを 「欠格者」として、平和、人権、環境などの考え方を参考に、立候補予定者名を一般から募る。 5月上旬に21人のリストを公表する。桜井さんらは、「自治省に照会して、公職選挙法上問題ないとの 回答を得た。実施方法はさらに検討したい」と話している。
 差出人が匿名の場合や、同じ名前を何度も書いた応募は無効。住所、氏名、電話番号を明記し、 「落選候補」の名前と選挙区、理由、検討にあたる委員会への参加希望の有無を書いて、  〒184-0012 小金井市中町3-19-12-423 「波21」事務局へ。

生涯学習の楽しみ『活年コミュニケーション』へのお誘い

杉並区 白川惠一(問い合わせ:TEL&FAX 03-3332-2529)

 毎月、第一日曜、午後の3時間を自由に本音で語り合う会を開催しています。ルールは只一つ、 誰かが話しているときは、私語や雑談をせず皆で一つの話題に集中することです。  仕事の利害、隣近所の気遣い、親戚の煩わしさもなく、それでいて安心して気軽に話が出来、 また聞いて貰える仲間がいます。この集まりは12年目になります。回数を重ねる毎に互いの絆が心の 支えとなり、しかも各々の知識や体験を提供し合える貴重な人間関係が形成されます。
 それぞれが生涯を通じて趣味や学習の目的達成の努力をされていると思います。その一つとして豊かな 人生はよい人間関係を築くこと、さらに自分の能力を人様の為に役立てることも、生き甲斐のあるものに してくれます。また人が良いことをしていれば大いに応援することも意義あることでしょう。
 どんな話題でも構いませんが、一つの話題に皆で集中することによって、話の内容が深くなり、連帯感が 強くなって行きます。参加する人によって築いていく楽しみのある集まりです。(本号12頁参照)

生活者主権の会生活者通信2000年05月号/07頁