選 挙 雑 感
葛飾区 小枝 尚
唯一、主権者が国政に自分の意志を伝える手段の「総選挙」が終わり、自保公・絶対安定多数の結果
になってしまった。この結果に就いては、数字の上から見るとマスコミ各社の事前調査と同じではあるが、
中身を詳細に見て見ると大分様子が違う事に気がつくはずである。事前調査では「自民単独過半数」
「民主伸び悩み」が全てのマスコミ調査の結果で あった、ふたを開けて見たら皆様ご承知の如く
民主党25%増の大(?)躍進で、自公保の旧与党で軽うじて安定多数を保ったに過ぎない。
景気の長期低迷・庶民無視のゼロ金利政策・600兆円にも登る財政赤字の中での不必要の公共投資
・無目的の教育行政から来る無自覚無責任人間の氾濫・御免なさい外交を続ける無定見外交・国家的
危機管理の無さ・お題目だけの情報公開・宗教団体を含む団体、個人非課税の再検討の不履行・金融機関
への無定見の限りない金融支援、改憲への怠慢等、自民党を主体とした現与党に多くの失政が存在する
にも拘わらず倒閣に至らしめなかった責任は、野党第一党の民主党にある。
「なに心配ないさ、今までどうり我が最大のスポンサー、ゼネコン・金融機関・流通業・農業団体・
公益法人・マスコミ等に顔を向けていれば我々は安泰さ」と高笑いしている人の顔が見えるようだ。
今回の各党派別の得票数から単純に議席数を割って見ると(必ず得票率に比例して議席が決まるとは
考えていないが)民共自無の諸会派がほぼ半数近くなる。且つ38%もの棄権者がおりその殆どが
無党派層と思われ、さらに東京・千葉・埼玉・神奈川・大阪・愛知・京都・宮城等の都市部の棄権率が
高い事を勘案すると、「神の国」「寝ていてくれ」などの「森発言」の片言そう語を、意図的に歪曲
して揚げ足とりをした低俗なマスコミに同調して、肝心な政策の差違を突きつけて争わなかったことが、
無党派層をして棄権に走らせたとしたら、その戦略のまずさは何おか言わんや。
もう一つ、最高裁判事の信任投票では、2人の判事を除いて他の人達は、1票の格差を容認した
憲法違反の判事達であるにも拘わらず、罷免されなかった事は、この投票の仕方や情報の開示が今後
の研究課題と言えよう。
公職選挙法の改定運動の進捗状況について
公職選挙法改定特別委員会委員長 治田桂四郎
7月の運営会議の冒頭に公職選挙法改定運動について会員の活動状況を確認し、更に8月の運営会議
までの行動目標を決めた。
この日までの活動結果としては、大谷さん、吉井さん、松井さん、治田の4名が、それぞれの新聞社
に同法の改定の必要性を投書した。結果は、大谷さんのものが、産経の談話室に採用されて掲載された。
その具体的な内容は、本号3頁に掲載してありますので、見てください。尚、この運動の必要性に
ついてもすでにホームページに掲載済みです。
8月の運営会議までに7月運営会議に出席した方には雑誌にこの法律の改定の必要性を投書して
頂く事に致したと思いますので、実行方よろしくお願い致します。もし、投書されましたら、
治田まで御連絡ください。この運動の推進は、難しいものがありますが、少しづつやれる事を実行
して参りましょう。
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