攻め方は様々
生活者主権の会代表 小枝 尚
私たちの目指している「良い日本とは」どんなものなのか、この理想像を考えて見たことがお有りですか。具体的且つ詳細に論じて来ると人夫々、異なって来るでありましょうが、次の諸点に就いては概ね共通するのではないかと思います。先ずは 祖先と祖先からの遺産を大切にすること。個人を大切にする思想(利己主義あらず)。個人も、組織な平等で自由に活動出来る環境(結果平等ではない)。普通の働きをした人が引退後を普通に生活出来ること等です。
そして、これらの事柄を満足させる為に何を残し、直し、又新しきものを作り上げなければならないか、真剣に取り組む命題であり、此れが「生活者主権」の会の活動の中に常に組み込まれている必要があると考えます。
さて改革を行なうとき、欠かせないのが現状の正確な把握であります。そして今の有り様を考える時には過去からの時の流れ(人文科学の分野での歴史)と今おかれている四囲の環境(時勢)とを併せ考慮することが肝要で在ろうと思います。歴代代表のもと常に取り組んで着た問題に「憲法改正」「選挙制度改革」があります。「憲法改正」問題に就いては「会」内部の討論の枠を出でず政策提言の段階にははるかに及んでいません。「選挙制度改革」に就いては宮川教授方々の「一票格差違憲訴訟」に就いての講演会を開き支援をしてきましたが、度重なる最高裁判決により「合憲」判決により決着が着けられました。しかし乍らここで格差を認めたままで国会が形成されていては正常な政治が行なわれるとは信じられません、此れも一つの正常化を求める一つの攻め方ではありますが、閉ざされた以上新たな攻め方を見出す必要があります。「憲法改正」問題は唯、漠然と「憲法改正」を論じるのではなく改正に対する、国民的な盛り上がりを作ることが大切なのではないでしょうか、具体的には「主権在民と象徴天皇の関係」「国家の危機管理に拘わる安全保障」「国民性の根幹に関わる教育問題」「首相公選の是非」「国家予算制度への疑義」等々いろいろな問題をクリアしながら、結果どのような「憲法」が良いかとの結論に到達すべきで有ましょう。末尾に成りましたが「良い政治家」を作り、育てることも改革の一つの手段である事も充分に認識しなければなりません。一つの手段に拘泥せず色々な手段・方法を考えて「良い日本」を作る為にお互い努力致しましょう。
会報【10月号】目次
1頁「攻め方は様々」 小枝 尚
1頁「年会費納入のお願い」 事務局
2頁「第63回運営会議議事録」 小俣一郎
3頁「生活者主権の会・各種活動状況」 事務局
3頁「ボランティアの会とは何か」 杉原健児
3頁「生活者主権の会事務所は代表宅」 小枝 尚
4頁「平成維新憲章」 平成維新の会
4頁「平成維新実現戦略」 運営会議
6頁「北方領土はいらない (7)」 板橋光紀
7頁「侵略の世界史・・この 500年、
白人は世界で何をしてきたか」大谷和夫
8頁「教育という人為 (5)」 吉井弘和
9頁「豊島区平成9年度食糧費調査」 治田桂四郎
10頁「21世紀への手紙ー映画の視点から」秋沢秀人
11頁「映画『クローン』原案 (1)」 秋沢秀人他
12頁「イベント・集会情報」 事務局
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