生活者主権の会生活者通信2000年12月号/12頁..........作成:2000年11月26日/杉原健児

大山氏投稿掲載に関連して

編集委員 小俣一郎

 私は大山氏の投稿の掲載に反対しました(今でも
反対です)。理由は、『掲載規準』の3項の但書に
該当する、と判断するからです。                
  大山氏の事実判断には疑問を感じる箇所が何カ所
かあります。また、たとえ正確な事実であったとし
ても、価値観自体が時代により変化してきているわ
けであり、その時代的な背景を考慮せずに他国を罵
倒するのはいかがなものかと思います。他国の方が
この文章を読めばおそらく不快感を感じられるでし
ょうし、当会に対しても不快感を持たれることにな
るでしょう。                                  
  生活者通信10月号【62号】の4ページに改めて平
成維新憲章が掲載されておりますが、大山氏の個人
的な思いはともかく、この「排他的独善的」な文章
(私はそう思います)の掲載は、『世界の一員とし
て尊敬と信頼を得るよう積極的に行動する』という
理念に反するものであり、よって、本会の目的にも
反する、と私は判断します。                    
  今回、『掲載規準』4項の1(代表の判断・決定)
により掲載されることになったわけですが、これが
決まるまでのプロセスにも大きな問題がありました。
紙面の関係もありここでは触れませんが、改めて別
の機会に問題を提起したいと思っています。      

大山氏投稿 "気概の国日本を再構築しよう" に対する意見

編集委員 河登一郎

・私は、大山会員のご意見の論旨に反対です。理由
  はこの意見が独善的かつ排他的であり、事実に反
  する記述もあって公正な論文とは認め難いからで
  す。                                        
・本来なら、この投稿は生活者通信掲載基準3に該
  当し、掲載すべきでないと考えますが、今年度は
  小枝代表の就任に当たっての重要方針として言論
  の自由を繰り返し強調して来られたし、今回も会
  報編集責任者としてこのまま掲載すべきと言う判
  断をされたので同基準4によりそのまま掲載する
  ことになったものです。                      
・確かにこの論文の中には、今までの欧米中心の世
  界観・正義感およびそれに半ば盲目的に追随して
  来た明治以来の日本人、特に知識階級への反省材
  料を提供する意味で評価すべき点はありますが、
  全体として驚くほど独善的かつ排他的であること
  は一読すれば明白であり、あえて説明を加えるま
  でもない、と考えます。                      
  偏狭な国粋主義的発想からは、外国との建設的な
  友好関係は望めない、と考えます。当会の基本方
  針が右か左か、保守か革新か以前の問題だと考え
  ます。                                      
・しかし、上述の如く当会は自由な意見を持つ人々
  の集まりとして、よほどの理由がない限り(この
  論文は "よほど" に近いケースですが)意見発表
  の場をオープンに与えることは、少なくとも今年
  度は代表の公約ですから、あえて掲載することに
  なったのです。                              
・事情ご賢察され、大山論文及び本稿に対する諸兄
  姉の忌憚ないご意見をお待ちします。          

生活者主権の会生活者通信2000年12月号/12頁