生活者主権の会生活者通信2002年08月号/A1頁..........作成:2002年09月19日/杉原健児

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第六回民主党議員訪問状況報告

道州制実現推進特別委員会(平岡昭三・松井孝司・橋本光治・岡部澄子)

H.14.5.21.                  
1.末松義規氏(東京19区、二期、分権ワーキング
 チーム・メンバー、当会会員、小俣一郎氏と昵懇)
                     より
   同氏とは昼食を共にし、懇談、道州制も議員連
 盟も大賛成とのこと。問題は女性票を如何に集め
 るかだ。男性は、自分一人で良いとか悪いとか丈
 だが、女性は一人が良いとなると、口コミでどん
 どん広がっていく。悪いとなれば又同じこと。感
 性の人類だ。感動という言葉があるように、感じ
 たら動く。理動や智動という言葉はない。従って
 貴会のいう一枚の紙に、如何に女性にわかり易い
 様に書くかだ。               

2.佐藤観樹氏(愛知10区、十期、元社民党幹事長)
                     より
   大ベテランだけに、尊大に構え、貴会の主旨は
 わかった。ノーコメント、とのこと。     

3.首藤信彦氏(南関東比例、神奈川7区、一期)
                     より
   道州制、議員連盟に賛成である。しかし、道州
 制は、いくいくは憲法改正が必要だろう。いずれ
 にせよ、如何に立派な政策を掲げても、政権を取
 らねば絵に描いた餅だ、どうして政権を取るかが
 肝要だ、とのこと。             

4.山村健氏(東海比例、三重5区、一期、   
      分権ワーキングチームメンバー)より
  この議員は、今回最大の掘出し物である。当方
 呼びかけに対し、ぜひ会いたいと申しであり、昼
 食を共にし、じっくり話合おう、とのことで寿司
 をご馳走してくれた。貴会の提案書は、全く大賛
 成である。道州制も議員連盟も結構であり、自分
 もその結成に貢献したい。そもそも、今の民主幹
 部はダメだ。4期生以上のベテランは皆、自民党
 と同じで永田町のぬるま湯に漬っている。無難に
 無難に、波風を立てずに、まあまあでやっている。
 之では政権は取れない。野党と与党は、根本的に
 立場が違うのだ。にも拘わらず、自民ペースのや
 れ、何何委員会だのに、5分刻みで狩り出され、
 いろんな細かい事を生かじりで勉強させられて、
 追いまくられて毎日生活している。あれでは、ゆ
 っくり如何に政権を取るかを考えたり、有権者と
 膝つきあわせて懇談し、生活者の生の声を聞く時
 間もない。自民の術中にはまっている。    
   貴会の言う「国会なんかほっとけ、どうせ、イ
 スラエルの戦車に立向かうパレスチナみたいなも
 のだ」というのは、全く同感だ、とのこと。当方
 よりの「今回の、各議員を廻って、当会の提案に
 同意の人も多い」に対しては、「同志の名前を密
 かに教えてくれ、自分の同志も教えよう。又、自
 民等他党の若手にも道州制論者は多数いる。議員
 連盟は、超党派でもよいのではないか」とのこと。
   以上の次第で、今後、同氏との連携を密にして、
 本運動の促進を図りたい。未だ未面談の議員にも、
 同氏に紹介して貰い面談議員を殖やしていきたい。

5.佐藤謙一郎氏(神奈川1区、四期、     
     分権ワーキングチーム・メンバー)より
   自分は自民党時代、道州制研究会の事務局だっ
 たし、今も永井氏の道州制運動をサポートしてい
 る根っからの道州制論者なのだ。しかし今回、運
 動の方法としては、地方議員の認識レベルが低い
 から、有権者の各種の質問に、関係者全員が答え
 られるように準備を進めていかねばならない。自
 分は、全国各地の県連で全て、道州制シンポジウ
 ムをやって貰おうと思っている。今回、神奈川県
 連の副代表になったので、先ず神奈川県連でやろ
 うと思っている。そこで関係者が、どれだけ説明
 できるか、それに対し、有権者がどんな反応を示
 してくれるか、之等を見て運動を決めていきたい。
 今は未だ、市町村と府県の意識が、中途半端であ
 る、とのこと。               
                       
H.14.6.4.                   
6.古川元久氏(愛知2区、二期、大蔵省出身) 
                     より
   道州制には賛成だ。しかし、選挙にどう勝つか、
 道州制実現のための手順が要る。今、分権ワーキ
 ングチームが勉強しているように「道州制を実施
 する準備は、全て出来るよ」ということにならね
 ば、選挙に勝てない。霞ヶ関の役人も、その具体
 的な道筋を確立するために、その準備を見せて味
 方につけねばならない。昔の社会党の如く、中央
 集権反対だけでは、マスコミにも政策がないと言
 われる、とのこと。(大蔵出身らしい考え方と感
 じられた)。                

7.永井英慈氏(再び会談)より    
   当方より、道州制への道の険しさを論じたに対
 し、「集権から分権への流れは決っている。世の
 流れの遅さは、全国地方六団体(市町村や議会)
 が、昨年4月の分権一括法の時、道州制に反対し、
 今のままで良い、とした事による処が大きい。既
 得権者の抵抗は大きい。中央集権の公明党も反対
 だ。中央統制の連合も不熱心だ。地方の人の意識
 も、補助金漬けでダメだ。生活保護法では、親子
 3人で月15万も貰える世の中だ。しかし乍ら、
 もう政府の財政はパンク寸前だ。ソ連もインドネ
 シアも、自然死の如く変貌した。日本もあと一息
 だ。お互い頑張りましょう」とのこと。    

8.長妻昭氏(同氏との再論)より   
   鳩山代表は、テレビで廃県置州を、又、ぶち始
 めた。我々と同じ線だ。貴会の一枚の紙作戦は良
 策だ。一枚の紙には「廃県置州〓道州制。自分の
 ことは自分でする。日本と11の国との集合体だ。
 国は外交と防衛だけで、あとは、道州に権限を持
 たせるのだ。道州制のメリットは、経済特区と同
 じだ。道州夫々に合った教育、税金、環境、福祉
 等々の特区を作れば良いのだ。有事保障や危機管
 理も州に分散されるメリットもある」と言うよう
 な事を簡単に書いて全国有権者を啓蒙すれば、よ
 いのではないか。貴会でも文案を考えてくれ。経
 済特区に譬喩すれば、議員にもわかり易いと思う
 、とのこと。尚、自分はH.14.5.30.朝日新聞に歩
 行禁煙のキャンペーン記事を大きく報じ、法規制
 をアッピールしたが、次は、三大不正請求をアッ
 ピールする予定だ。             
   即ち、談合で7兆円、脱税で3兆円、医療費の
 不正請求で9兆円、計毎年19兆円の血税が不正に
 使われているのだ、とのこと。更に同氏は、「Di
 scussion Journal民主」という年四回発行の討論
 誌の6 月創刊号に、二大政党の対立軸は之だ、と
 いう小論文を掲載した。読んでみたら2頁の簡潔
 な論文で我々の主張とぴったりのものである。当
 会にも投稿を勧誘されたが、 150頁ほどの仲々興
 味深い雑誌なので、当会の方々にも定期購読をお
 すすめしたい。年購読料3千円。購読申込先、〒
 100-0014千代田区永田町1-11-1(03-3595-9988)
 民主党(発行人:松沢茂文(民主党広報委員長)。

9.小泉俊明氏(北関東、茨城3区、一期、   
         早大弁論部、仲々の論客)より
   道州制は大賛成だ。しかし言い方が大事だ。生
 活が良くなるということを、上手にわかり易く言
 う必要がある。メリットは五つ位に絞るべきだ。
 わが党にはリーダーシップがない。やっぱり、小
 泉首相や石原都知事のような強力なリーダーシッ
 プが必要だ。他党と組むようなことを始めから考
 えちゃダメ。自分が強くなれば人はついて来る。
 石井紘基氏の著書如く自民の悪政で財政はパンク
 寸前だ。天下り、世襲制、老害、癒着等々をどう
 うまく説明するか、良案があったら見せてくれ、
 とのこと。後日、良案提示を約した。     

10.大島敦氏(埼玉6区、一期)より  
   道州制には賛成だが、今一番大事なのは経済を
 どう立て直すかだと思う。景気優先だ、とのこと。
 流石、元日本鋼管、ソニーの社員、学園理事長等
 実業経験の故であろう。当方よりは、道州制にせ
 ぬ限り景気はよくならないし、そうすれば全てが
 よくなろうと答えておいた。         
                       
H.14.6.5.                   
11.山田敏雅氏(中国比例、広島7区、一期、東大
 大学院、通産省、ハーバード  大、ボストンコン
 サルタントと輝かしい経歴、口八丁手八丁の感じ)
                     より
   道州制は大賛成だが、自分は保守宮沢王国の福
 山で大苦戦している。地方公務員はレベルが低く
 て、中央官庁を潰して持って行かぬとダメだ。今
自分は石油公団潰しに注力中だ。       

12.武正公一氏(埼玉1区一期、慶応大、    
     松下政経塾、分権チームメンバー)より
   道州制は大賛成、議員連盟も結構、と慶応出身
 らしくスマートな受け答えだった。道州制はぴん
 と来ない有権者も多いので、その点どう説明する
 かが大事なポイントだ、とのこと。当方は、一枚
 の紙で説明できる様、目下文案中なので、できた
 ら持参する、とした。            
                       
以上、小泉、大島、山田、武正、の各氏は、山村
 健氏の紹介による面談であり、矢張り議員同志の
 紹介が一番効果があることを痛感した。来週も同
 氏の紹介で動けそう。但し、同氏も一期生なので、
 一期生のみの紹介になる。          
                       
既報の通り、平松大分県知事に、九州府道州制を
 推進するよう檄文を送っていたに対し、同氏より、
 5月末次の通り返信があった。        
  「拝復、先般、東京にて石原知事と会い、首都
 圏知事で道州制を進める、と言っておりました。
 九州も各県知事で、具体的話し合いに入ります。
 要は実行です」と。             

生活者主権の会生活者通信2002年08月号/A1頁