生活者主権の会生活者通信2003年03月号/13頁..........作成:2003年03月01日/杉原健児

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長妻昭様へのFAX

h.15.1.8 平岡昭三(TEL&FAX 042-782-0002)

(一)  明けましておめでとうございます。長妻さ
 んには、政調副会長ご就任で二重におめでとうご
 ざいます。枝野会長とは、政策論などで、手紙を
 頂いたり、以前より昵懇にさせて頂いております
 ので、新進コンビは、いよいよ本物の出番であり、
 特に嬉しいです。いよいよ民主党と日本国の運命
 は、新政調正副会長の手腕に任されようとしてい
 ます。                   
    本日の後藤茂之議員の離党の原因も、本人が 
 「党の基本政策のブレ、明確なメッセージを国民
 に送れない」と言っています。そこで私は、新政
 策につき、釈迦に説法ですが、若干提言申し上げ
 ます。                   

(二)  本日、党の新年度活動方針案が報ぜられて
 「経済最優先で、自民との違いを鮮明に打ち出す」
 とありますが、忘れてはならない事は、経済最優
 策は、有権者には響きがよいが、そして自民の失
 政を糾弾するには良いが、それじゃあ民主が、ど
 ういう手を打つかということになると、構造の根
 本改革なくしては、そう簡単には、打ち出せない、
 という事であります。減税にしても、増税との抱
 き合わせでしか出来ないし、簡単ではありません。
 生半可では、自民と一緒になって、しまいます。
 そして、枝野さんの係わった先の、自民党と共同
 でやった 金融再生法みたいに全く効果なしとな
 ります。                  
    要するに、経済最優先と言ってみた処で、精々、
 国会で噛みつく程度の域を出ず、真の経済効果を
 上げるには、真の構造改革(癒着既得権・中央集
 権制の廃止)しか、あり得ないという事を、全党
 員、肝に銘ずべきであります。        

(三)そこで私の提言は、地方選/総選挙を通じて、
 有権者に之を叫び続ける事だと思います。有権者
 に最もわかり易く、且、現在のニッチもサッチも
 行かない国家財政をそのままにしておいて、最も
 経済効果の上がる政策は、諸規制の徹底した緩和
 と撤廃の策であります。例えば、大前研一氏シン
 パの宮内規制緩和委員会委員長が、口を酢くして、
 自民党にに農業や病院の株式化等を迫っても、自
 民政権では絶対に実現しませんが、民主党なら、
 簡単に実現できる事であります。(何なら一度、
 宮内氏を呼んで話を聞いてみては如何)    
    そうなれば、新事業もどしどし増え、経済の活
 性化はみるみる日本中に浸透します。職業紹介業
 など、完全自由化すれば、新会社がドシドシ出現
 し、雇用の増出で失業者もみるみる減り、連合も
 大喜びとなります。要するに有権者が困らぬよう
 な、喜ぶような、「規制の緩和・撤廃」を一大看
 板に挙げるのが、唯一最善の新政策であります。
 勿論、そのためには、中央集権制の打破/道州制
 の導入が不可欠であると説き、之を新基本政策に
 すべきでありましょう。先に出ていった熊谷氏の
 「党は構造改革ばかりで、経済不注力」は完全に
 誤りであります。              

(四)本日報ぜられた貴党の「連合との連携強化」
 も亦、不可欠であります。従来、この連携の中味
 は、腫物に触るように、総論のみでした。真の連
 携実現には、党の政策の中核たるべき道州制につ
 いて、政調会が中心になって連合と先ず徹底的に
 討論すべきです。               
  上述の如く、規制緩和によってのみ、連合の望
 む雇用の増進が実現できるし、それには、道州制
 が不可欠だ。自民には出来ず、民主なら出来る、
 と説いて道州制への賛否の結論を明確に出し、そ
 の結果を公表すべきです。之によってのみ党の新
 政策が揺るぎないものとなるでありましょう。 

(五)以上、率直に提言申し上げましたが、日本再
 生には、道州制しかない事だけは、お忘れなくお
 願い申し上げます。             
    そして、年末にお願い申し上げましたように、
 私どもと菅代表との懇談のアレンジが一日も早く
 実現するよう、懇談申し上げます。勿論、代表も
 貴方も、目下、超ご多忙の事は、重々承知してお
 りますが、その時にこそ、この会談は重要と存じ
 ております。それは、この国にとっても重要だと
 愚考しております。              
 ご都合ご一報頂ければ幸いです。       

生活者主権の会生活者通信2003年03月号/13頁