ー脱中央集権国家論を読んでー
(一)予て、貴殿の道州制関連著作は、全て読ませ
て頂いておりますが、掲書は13年前の大前研一氏
の「平成維新」以来の力作だと思います。
私は、大前氏の旗揚げ以来今日まで、道州制運
動を続けている者の一人でありまして、政治の市
民運動である「生活者主権の会」では、道州制実
現推進委員長をつとめております。私は、貴殿及
び貴所の、長年の一貫した道州制啓蒙運動に対し、
深い感銘を覚える者であります。
ご指摘の通り、この国は、長年の中央集権政治
により、どうにもならなくなって来ているにも拘
らず、国民は、マスコミ及び各界有識者の導きを
得ず、泥舟に乗ったまま、沈没・心中を余儀なく
されようとしております。よって、一刻も早い警
鐘の乱打を要すると思うのですが、この13年間、
そのような良書を得ませんでした。
しかし乍ら、本書こそ、その聖書たりうるもの
と感じております。
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(二)とは言うものの、脱中央集権地域主権国家の
創設は、一大革命でありますので国民の一人ひと
りの意識改革のためには、この本だけでは、未だ
未だ不充分であり、更に各般に渉る教書の続編を
貴所にてご発刊されることが肝要かと存じます。
私の思いつきでは、次の諸点のご説明などは如
何でしょうか。
1.この国は、こんな酷い状態なのに、なぜ国民は
目覚めないのか、どうすれば目覚めるのか。
2.脱中央集権のために新しい各種立法の明細/ス
ケジュール
3.新しい中央各省庁はどんな形・姿になるのか。
4.それらの残存権限の執行の姿・形
5.州知事/州議会の姿/権限の執行の姿・形など。
之らによって、国民は更にぐっと、新しい姿の
イメージが湧いて来るのではないでしょうか。尚、
貴書には、経済特区の新設がありますが、経済的
規制は原則廃止方向でしょうから、今更、特区は
不要ではないでしょうか。
(三)以上、乱文乱筆を深謝、貴殿及び貴所の益々
のご健闘を祈念申し上げます。 草々。
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