生活者主権の会生活者通信2003年03月号/14頁..........作成:2003年03月01日/杉原健児

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PHP研究所副所長江口克彦様への手紙

H.15.2.3. 平岡昭三 (TEL&FAX 042-782-0002) 74歳

    ー脱中央集権国家論を読んでー   

(一)予て、貴殿の道州制関連著作は、全て読ませ
 て頂いておりますが、掲書は13年前の大前研一氏
 の「平成維新」以来の力作だと思います。   
    私は、大前氏の旗揚げ以来今日まで、道州制運
 動を続けている者の一人でありまして、政治の市
  民運動である「生活者主権の会」では、道州制実
  現推進委員長をつとめております。私は、貴殿及
  び貴所の、長年の一貫した道州制啓蒙運動に対し、
 深い感銘を覚える者であります。       
    ご指摘の通り、この国は、長年の中央集権政治
 により、どうにもならなくなって来ているにも拘
 らず、国民は、マスコミ及び各界有識者の導きを
 得ず、泥舟に乗ったまま、沈没・心中を余儀なく
 されようとしております。よって、一刻も早い警
 鐘の乱打を要すると思うのですが、この13年間、
 そのような良書を得ませんでした。      
    しかし乍ら、本書こそ、その聖書たりうるもの
 と感じております。             


(二)とは言うものの、脱中央集権地域主権国家の
 創設は、一大革命でありますので国民の一人ひと
 りの意識改革のためには、この本だけでは、未だ
 未だ不充分であり、更に各般に渉る教書の続編を
 貴所にてご発刊されることが肝要かと存じます。
    私の思いつきでは、次の諸点のご説明などは如
 何でしょうか。               
1.この国は、こんな酷い状態なのに、なぜ国民は
  目覚めないのか、どうすれば目覚めるのか。 
2.脱中央集権のために新しい各種立法の明細/ス
  ケジュール                
3.新しい中央各省庁はどんな形・姿になるのか。
4.それらの残存権限の執行の姿・形      
5.州知事/州議会の姿/権限の執行の姿・形など。
  之らによって、国民は更にぐっと、新しい姿の
 イメージが湧いて来るのではないでしょうか。尚、
 貴書には、経済特区の新設がありますが、経済的
 規制は原則廃止方向でしょうから、今更、特区は
 不要ではないでしょうか。          

(三)以上、乱文乱筆を深謝、貴殿及び貴所の益々
 のご健闘を祈念申し上げます。     草々。

生活者主権の会生活者通信2003年03月号/14頁