~~~~~~~~~~ 読 書 紹 介 ~~~~~~~~~~


当会会員の秋澤秀人さんの兄で、元会員の清郷伸人さんの著作 『混合診療を解禁せよ 違憲の医療制度』を紹介します。

清郷さんは平成12年腎臓がんにかかり摘出手術を受けましたが、その後転移が発見され、神奈川県立がんセンターでLAK点滴治療(清郷注:患者の血液からリンパ液を分離し、リンパ球を数千倍に培養する。これにインターロイキンⅡという薬剤を加えて凍結保存し、数回に分けて患者に点滴投与する。50ccの血液から3か月分6回の点滴剤ができる。腎臓がんのほかに脳腫瘍やメラノーマなどに有効といわれている。免疫細胞療法の一種で、活性化自己リンパ球療法ともいう。)を受けていましたが、これはいわゆる混合診療に当たるため、病院側が患者負担の減らすため、違法と知りながら混合診療をしていました。

2005年9月に週刊朝日がこの問題を取り上げたことにより、病院側がこの治療を中止しました。そのため清郷さんも巨額の医療費負担を考えて、このLAK点滴治療を停止しています。清郷さんはこの混合診療禁止は憲法違反だと考え訴訟準備をしています。

著者:清郷伸人

発行所:ごま書房(http://www.goma-shobo.co.jp

定価:本体 1,200+税 

(吉井 正信)