戦後も既に60年を越え、9月には初の戦後生ま
れの首相が、「憲法改正」を命題として掲げて誕生
した。憲法改正問題には慎重であったはずの公明党
もその安倍晋三新首相を支持し、引続き与党の立場
を保持した。また、隣国北朝鮮は核実験を行った。
いま一つの大きな節目を迎えている、と言えるのだ
ろう。
安倍新首相はもう一つの大きな命題である「教育
改革」についても、今国会での教育基本法の改正に
向けて指導力を発揮している。自公両党の足並みの
よさは公明党の代表が交代しても変わっておらず、
おそらく改正案の成立は間違いないであろう。そし
てそれが一段落した段階で、安倍首相は「憲法改正」
についても、何らかの強力な方向性を示すのではな
いだろうか。
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この会報12月号を「憲法問題特集号」とし、会員
の皆さんにご投稿頂いたが、「憲法改正」がより現
実味を帯びてきた今日、この国家の根幹に係わる問
題について、今回に限らず頻繁に、いろいろな角度
から議論を重ね、どの方向に進むのが最良であるか
を見出すことに、当会も参画していく必要があるか
と思う。
当会は前身の「平成維新の会」の頃から、「いい
国をつくる」ために活動を行ってきたが、その目標
が大きいものであるが故に、個々の問題については
会員間の考えが異なるものも多々存在する。しかし
それが当会の特色でもあり、当会はその多様性ゆえ
により違う角度から「憲法改正」議論を深めること
ができるのではないだろうか。
私も個人の立場で、これから広く論戦に参加して
いきたいと思う。
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