東京都知事選挙が始まりました。
当初は4年前と同様に、石原氏の独走かと思われ
ていた都知事選挙は、浅野氏の出馬で俄然熱を帯び
てきました。
公開討論会も8年ぶりに開催され、欠席が噂され
ていた石原氏も、公務で約30分遅刻したものの参加。
これも浅野効果かもしれません。
今回の公開討論会は、開場前から長蛇の列で、関
心の高いものでした。討論も討論会らしく候補者同
士のやり取りもあり、聴き甲斐のあるものでした。
この公開討論会は、「リンカーンフォーラム」が
中心となって、1995年から地道に続けられてきたも
のですが、年輪を重ねて、充実したものになってき
ていることを改めて感じました。
マニフェストについては、やはり浅野氏はしっか
りとしたものを出してきました。石原氏にも期待し
たのですが、残念ながら石原氏のものは旧態依然の
選挙公約でした。
マニフェスト作成では、情報を持っている現職が
有利とされています。ですから石原氏には4年間で
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実行する具体的な数値、期限、財源等をぜひ示して
欲しかったのですが、発表された公約は抽象的で、
その実現に際しては裁量によりどのようにでも変更
できる内容のものでした。
石原氏の公約は、「東京再起動」と謳われており
ます。再起動と表現していることから、石原氏自身
が現在の石原都政が行き詰っていることを自覚して
いることが想像できますが、それならば、東京から
日本を変えるのであれば、ローカルマニフェスト解
禁という時代の流れに即した、我々をも唸らせるよ
うなマニフェストを出して欲しかったと思います。
これから投票日に向けて長い選挙戦が続きますが、
その論戦の中で、東京が抱える問題点がより明確に
なり、それへの対処を都民自らが選択できるように、
争点もより鮮明になっていくことを期待します。
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当会では、今回の統一地方選挙では計8名の方を
推薦しました。現在、選挙対策委員会を中心に支援
活動を展開しています。
会員の皆様のご協力をお願い申し上げます。
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