「道州制 .com」が図書出版

道州制推進委員会副委員長 岡部 俊雄

 NPO法人 一新塾で、かねてより道州制の推進活動をしている「道州制.com」がこのほど道州制に関する図書を出版しました。図書名は「道州制で日はまた昇るか」、副題は「地方分権から市民主権へ “道州制”・・・・それは日本を変える目覚めの装置というものです。

 この図書は、道州制についてこれから少し勉強してみようという人を対象にした、いわば道州制入門書のようなものです。

 道州制とは何か、その必要性、これまでの議論・提言、道州制で日本はこう変わる、ということを分かり易く解説しています。特に、第6章の“2020年、「道州制」後の日本”に書かれている“人の暮らしはこう変わった”の項では、全員参加の活力ある自治体の未来の姿が、また、“変貌を遂げた「道州」の姿”の項では、なるほど道州制になればこうなるのかと思わせてくれるような、各道州の未来のロマンが描き出されております。他の提言や、解説書にはない、この編者ならではのユニークなものです。ただ、各界、各機関からの提言に対する編者の評価はかなり主観が入っていることを認識しておいたほうがよいかもしれません。

 それにしても、普通の市民の勉強・活動・提言集団である「道州制 .com」がこれほどの図書を出版したことに敬意を表したいと思います。

 冒頭のプロローグの中に次のような記述があります。(原文のまま)

 “おそらく、10年か20年のうちに、日本は道州制になります。しかし、誰も「道州制になったら、どうなるのか」よくわからないまま、この重要な改革が進んでいっては困ります。・・・・私達自身が、「将来はこうでありたい」と明確にしていかなくてはなりません。”

 まさに市民の目線での言葉です。

 この図書が市民の道州制に関する啓蒙書の一つになることを期待します。

 皆様も是非ご一読下さい。

図書名:道州制で日はまた昇るか    編 者:道州制.com    監 修:NPO法人 一新塾

発行所:現代人文社          定 価:1,680円(税込み)(全157頁)