京都清水寺で発表された年末恒例の「今年の漢字」
2007年の世相を表す漢字は『偽』だった。
その前日、福田首相は記者団に「首相にとっての
一文字は?」と質問されて『信』と答えたという。
その日は12月11日。くしくも5千万件の宙に浮いた
年金記録の内訳が公表された日だ。
ところが、『信』と答えた福田さんはその年金記
録問題で国民の『不信』を煽るような発言を重ねた。
私も聞いてて唖然としたが、案の定、その後の福田
内閣の支持率は急落し、ついに支持と不支持が逆転
した。
薬害C型肝炎問題にしても、独立行政法人改革に
しても、福田さんの影は薄い。
薬害問題では、世論の反発の強さに慌てて一律救
済の方向へ舵を切ったが、自ら率先して対処するの
ではなく、議員立法で、と国会に投げた。これまた
『信』とは程遠い対応ではないのか。
また、独法改革問題での各大臣の対応ぶりは、自
民党内閣では官僚の壁を乗り越えることができない
ことを改めて実感させるものであった。
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年末解散のうわさもあった。年明け早々の可能性
も高いとされるが、内閣支持率の急落で早期の解散
はなくなったのではないかと思う。
しかし、今年中にはおそらくあるだろう。
私は代表2期目の2005年8月から「政権交代の実
現に貢献する」ことを活動方針に掲げているが、新
年を迎え、『今年こそ』という思いを強くしている。
12月21日には改正政治資金規正法が成立したが、
これは7月の参議院選挙で野党が多数を獲得した成
果である。薬害C型肝炎問題ももし自民党が参議院
選挙で勝っていたらこれほど大きくはならなかった
のではないか。防衛省問題も同様である。
私は解散の時期が延びることはけして悪いことで
はないと思う。
参議院の数の力を背景に民主党の政策をしっかり
と打ち出し、民主党の政権担当能力に対する国民の
信頼を獲得することが重要である。
多数となった参議院をいかに運営できるか。そこ
での成果をはっきりとした形で国民に見せることが
政権交代につながっていく。
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