民主党の代表選挙は、小沢現代表の無投票再選と
いうことで落ち着きそうだが、いつ解散・総選挙に
なってもおかしくない現状において、「政権交代」
という最大の命題に向け、党内の小異は一時棚上げ
し、自民党との戦いに全力を傾注することは賢明な
選択だと思う。
ただ残念ながら、世論調査を見ても「小沢首相」
が国民から待望されているわけではなさそうだ。
いま民主党の支持が高いのは、これまでの自民党
の長期政権で生じた弊害を変えて欲しいとの思いが
国民の中で強くなってきているからだと思うが、そ
れを次の総選挙での政権交代に結びつけるためには
チームとしての民主党の力をより国民にアピールす
る必要がある。その意味で次の『次の内閣』は重要
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で、民主党が政権を取ったときそのままで『内閣』
になりうるベストメンバーで構成されるべきである。
9月に国会が再開されるが、そこで福田改造内閣
の各閣僚に対して、各『次の大臣』がそれを凌駕す
る存在感を示すことができれば、民主党に対する国
民の信頼感は強くなり、民主党に政権をという機運
も高まることになるだろう。
もちろん、総選挙でのマニフェストも重要だが、
17年の小泉郵政選挙をみても、まだまだそれが浸透
していないのが現状である。
次の民主党政権で、誰が大臣として具体的に政権
を引っ張っていくのか。それを事前に明らかにし、
その『次の大臣』への期待感がプラスされたときに
政権交代が現実のものになるのではないだろうか。
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