マニフェストの第一に『地域主権型道州制』を

道州制実現推進委員会委員長 平岡 昭三

 道州制実現推進委員会では、小沢代表始め民主党の幹部、またマスコミや有識者等、計60名に対して、民主党のマニフェストに『地域主権型道州制』を入れるよう下記の檄分をお送りしましたのでご報告します。

 なお、小沢代表からは「この度は、貴重なご意見有難う。ご提案を真摯に受け止め、政権交代に全力を尽くします。ご支援お願いします。」との葉書を受領しました。併せてご報告します。

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民主党 幹部 各位  

                                H.20.9.8 .

                                         生活者主権の会 道州制実現推進委員会

                                                委員長 平岡昭三

 (写)朝日、毎日、読売、産経、日本経済各社 編集局長 様

    NHK,日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、各社 編成局長様

 

前略

(マニフェストの第一に『地域主権型道州制』を)

 

(一)貴党は来るべき総選挙に向け、新たなマニフェスト作りを急いでおられると聞き及んでおります。

貴党は之までマニフェストに、創立以来長らく、道州制を掲げて参りましたが、近年、何故かそれが消えて来ております。その理由は、一般有権者にはそれは難解であり且つ、生活に直接関係が薄いと思われた故か、或いは自民党も同様のマニフェストを掲げており、その類似性回避の故かと推察致します。

 

(二)総選挙に対するマニフェストと致しましては、勿論一般有権者の生活に直結する諸施策が掲げられるのは当然であります。しかし乍らその他に、政治の根本である基本政策に関する施策も亦、明示されるべきだと存じます。

それではマニフェストに掲げるべき貴党の基本政策は何であるべきか。それは国家の基本構造を根本的に変革する、真の道州制である「地域主権型道州制」以外にはないと思います。

 

(三)何故、「地域主権型道州制」が不可欠であるか。自民党にも一部に、道州制推進の動きがある一方、皮相的な地方分権推進の動きもあり、両者は内部で相克の状態であります。所詮、自民党は、中央集権制に依拠し生存している党の本質上、その行動は似非道州制の域を出ないものであります。

 それに対し、貴党の標榜するそれは、江口克彦氏の推進する「地域主権型道州制」と同じ理念の、真の構造改革であろうかと存じます。

 新聞報道によれば、小沢代表は江口氏との対談で、「地域主権型道州制」こそ私のやりたい改革です、と語ったと報じております。従いまして、似非道州制とは全く異なる真の国家構造の根本改革たる「地域主権型道州制」を、マニフェストに、高々と掲げるべきだと思う次第であります。

 

(四)従来、貴党に対する世評は、マスコミを中心に「クリーンだけど、しっかりした基本政策が見当たらず、政権移譲には未だ未熟で頼りない」と言うものであります。之を打破し、啓蒙し、理解を得るには、「地域主権型道州制」をマニフェストの第一に掲げ、之こそわが党の基本政策であると明示するのが、一番の早道であります。

 「地域主権型道州制」を実現すれば、自民党が齎した中央集権制による諸悪は、全て解消できるのであります。又、それによって、政治、経済、社会、文化、教育、外交、財政、民生、等等全ての諸問題を活性化し、国民生活を豊かに出来るのであります。そして、この事をマニフェストの第一番に掲げ、広く内外に明示する事こそ、総選挙必勝、政権奪取の王道かと存じあげます。

 

以上、貴党の益々のご健勝を祈念し、茲にご要望申し上げる次第であります。乱文乱筆を深謝いたします。

早々