此の世に生まれて来て好かったと思へる国へ

東京都新宿区 佐藤 鶴次郎


 1116日の10時からの「テレビ朝日」10チヤンネルで、世界で、市民が、生活を一番楽しんで居る国として、「フィンランド」「デンマーク」を挙げた。

 日本は、アメリカに次ぐ世界第二の経済大国と言われながら、長妻昭議員著の「闘う政治」に依れば、先進7ヵ国で、自殺は断トツ1位。其の数はイタリア・イギリスの3倍との事。我々成人は、子供に対し言い訳が出来ない。

 日本の政治家は、口を開けば「頑張っています」と言うが、何を頑張るのか? 市民の我々も貴重な税金が何に使われるか、関心が低い。優秀?な東大出の官僚が、お国の為に懸命に、と思いきや、汚染米の疑惑・防衛庁の汚職・緑機構・エイズや肝炎・等々枚挙に暇が無い。

 長妻議員に依れば、此の汚職列島は、此の政治・産業・官僚の明治からの癒着で、税金の無駄使いは、諸外国にも例が無いとの事。私は長妻議員の活躍を拝見して、是は、単に国の問題では無く、地方自治体、東京・新宿にも同じ事が言える、と思って居る。

 例えば私の住まう、新宿区で、今話題の温暖化、を初め、小児喘息・癌の発生防止の為、又資源確保の為に、「プラゴミを燃すな」「ナマゴミの有効活用」を陳情したが、採択も否決も無く「継続審査」との事。識者に言わせると「継続審査」とは、棚に上げて何もしない事と、皆さん此の話しを聴いても当たり前の顔だ。私は怒る。高い歳費を受けて、其の上、政務調査費まで受けて、此の大事な事を、「しらん顔」は霞ヶ関の高級官僚と同じです。

 議員の職務は、官僚の縦割りや時代に遅れる事が無い様にチェックするのが、仕事で在るのに、役所の仕事を無批判に通すのでは無く、被害無しとする学者と被害有りとする学者と市民の前で討議して、市民の賛否を問うべきと思います。

 私は今82歳、介護保険も、健康保険も有無を言わさず年金天引きだが、実際の当事者に聞くと、施設は、満杯で、入れないとの事。金が無いと言いながら、職務違反の高級官僚には、数千万の退職金、正に官尊民卑の典型で、憲法の主権在民は、絵に描いた餅だ。私は余生を、子供や孫の為にも、此の世直しに全力を尽くし政治家の間違いを正したい。

 私は、「フィンランド」「デンマーク」の例を挙げると、日本に比べ人口が少ないと言う人が居るが、日本も明治に成る前は、藩が独立して居た。国が大きく成ると、組織が、重なり、無駄が多く成り意識の疎通も悪くなる。私は、江口克彦氏の提唱する、霞ヶ関を解体して、EUの様に日本を12の地域国家にして「地域主権型道州制」とすれば、民意が政治家に伝わり、市民が、喜ぶ世界の模範の国に成る事を信じて、筆をおきます。