小沢さんがついに「首相候補交代」の切り札を
切り、5月16日、民主党の新たな代表に鳩山さ
んが選出された。
鳩山さんは幹事長を岡田さんに依頼。小沢さん
を代表代行とし選挙を任せることになった。
今回の代表選、私は正規の形で行った方がよい
と思っていたので、5月14日付のメルマガにも
(本号P10に掲載)そのように書いたが、結果的
にはよいところに落ち着いたと思う。
まずは小沢さんが体制に残った。しかも選挙担
当という最適の役回りである。だれもが認めるそ
の剛腕は政権交代には欠かせない。
そもそも西松問題が出る前は小沢体制で麻生自
民党を圧倒していたわけで、小沢代表で参議選に
大勝したからこそ政権交代目前まで来たのである。
その力を活用しない手はない。マスコミへの対応
から解放されることにより、小沢さんの力はより
発揮されるであろう。
小沢傀儡との声もあるが、鳩山さんは「さきが
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け」として自民党を飛び出した人であり、最初の
民主党を作った中心人物である。自分こそが本家
という意識もあるだろうし、これまで民主党を支
援してきた人々の声を一番理解している人の一人
でもある。小沢さんのいいところは取り入れても、
振り回されることはないだろう。
そして世論の支持が高かった岡田さんが幹事長
に就いた。テレビ出演等も多い幹事長に、政策通
で、理詰めで説明する岡田さんが就任したことに
より、党としての説明能力、情報発信能力は、小
沢・鳩山体制のときより格段に高まった。
また、他の役職をほとんどいじらなかったとい
うのも挙党態勢を一番に掲げて当選した鳩山さん
らしいやり方である。代表選挙後に党内に亀裂が
入った形跡はない。いや、今回の危機を乗り越え
たことにより、民主党の結束力はより強まったと
いえるだろう。
民主党はパワーアップして「政権交代」に向け
反転攻勢に入った。
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