同郷、同窓

神奈川県相模原市 澤井 正治


地方の時代と言われて久しいです。当生活者主権の会の多くの方は東京近在、関東圏の方だと思います。

小生は浪花っ子、大阪生まれの大阪育ちです。就職で大阪を離れる時に一番さびしく思ったのは大阪弁との別れです。

何も方言を威張るつもりはありませんが、上京当時は単語、動詞が悉く違っていて、意思疎通に不便を感じ、仕事上も急激に方言をしまい込んでしまいました。ところが、ところが、社内では大阪弁の標準語を初めて聞いた、と言われる始末。確かに単語、言葉づかいは関東に似せましたが、イントネーションなり感情移入が何となく違うのです。最たるものは駅の構内アナウンスです。今度の発車は何番線です。大阪弁では今度とは次の事なのです。今度、食事しよう、と言うのは次に機会があったら一緒に食事しようの意味で、今すぐではないのです。JRの表記も今は先発、次発に改善されましたね。

そんな違和感を感じる中、安心して居られるのは大学の同窓会でした。諸先輩方もここでは安心だ、と大阪弁(関西弁)を使っての会議、懇談でした。小生はこの同窓会の運営委員の一人ですが、隔月に東京国際フォーラムで勉強会(同窓会)を開いています。講演一時間半、質疑応答30分で、終了後は希望者で、近くのバーで一杯やります。退社時刻の遅い方々は、この2次会だけの参加ももちろんОKです。この場の方が講演会では話せなかった業界の内幕、社内の軋轢などを披露して貰えます。

ご存じの方も多いと思いますが、小生は大病のために長期欠勤し、その後も健康に不安があるため要職にはつけません。見事に出世コースからは外れました。そんな中、心の支えになって呉れたのはこの同窓会の仲間でした。同窓は社内と違って利害が衝突しません。地域振興、社業発展の一助にはなりますが同窓会の第一義は親交・人間関係の醸成です。友達の友達は皆、友達だ。で、知らない世界がどんどん開けます。

目指せ、東京の中の地方!