千葉県民はウソつき知事を許さない!

千葉県議会議員 吉川 ひろし

3月29日の千葉県知事選挙で森田健作氏(本名:鈴木栄治)が100万票を越える得票で無事?に当選した。しかし、私は森田健作候補が「完全無所属」を選挙の売りにしているが、実際は自民党の支部長であるという事実を選挙後半に入手していた。この事実をマスコミにいくら訴えても選挙期間中は選挙に影響を与えるという理由で記事になることはなかった。頭に来たので、翌日の330日には、私はこの事実を多くの関係者に発信した。そのメールの内容は以下の通りであった。

鈴木栄治氏(通称:森田健作)の当選は虚偽事項の公表罪公職選挙法第235条≫で無効だ!

さらに、41日に次のメールを矢のごとく多くの方々に発信した。

≪公職選挙法235条に違反した事件として、学歴詐称で、1992年の新間正次氏(参議院愛知選挙)及び2004年の古賀潤一郎氏(衆議院福岡選挙)や2007年の経歴詐称の森学氏(世田谷区議会選挙)が思い起こされます。司法判断では、最高裁判決で失職(新間)、起訴猶予(古賀)、不起訴(森)でしたが、古賀、森は判決前に議員辞職しています。今回、森田健作氏が「自民党の支部長」ということを情報公開していたら果たして100万票も支持を受けたでしょうか?「完全無所属」というキャッチコピーに騙された無党派層は「オレオレ詐欺的」に森田健作氏に投票したのである。

このような人が千葉県知事に就任したならば、「情報の秘匿、情報の加工」の県政になることは必至です。法的な追及と同時に民主主義の根幹である情報公開・事実の公表について森田健作氏の政治姿勢を県民運動として徹底的に追及しなければなりません。≫

以上の2つのメールを発端に、ウソつき森田健作への怒りの声が千葉県民のみならず全国から寄せられた。それらの声に押されるようにマスコミが追いかけてきた。

千葉県議会では、私達の会派「市民ネット・社民・無所属」の大野博美、川本幸立、小宮清子の各県議と私が市民との連携をおこない、「当選するためなら何でもあり」という森田健作氏の騙しの手法をあばいてきた。もちろん、公職選挙法や政治資金規正法違反などが明確になってきたので、八ッ場ダム訴訟で旧知の女性弁護士西島和(にしじま・いずみ)に図々しくもボランティアで弁護士をお願いした。千葉県民であり、船橋在住の弁護士としても森田健作氏の選挙民騙しに怒りをもっていた西島弁護士からは快諾を得て、「森田健作氏を告発する会」を立ち上げた。

その後、415日に千葉地方検察庁特別刑事部に公職選挙法違反、政治資金規正法違反で854人の告発人を取りまとめて提出した。通常は事務官が受け取る告発状を今回は特別刑事部長が直接受け取るという異例の状況で、地検の熱意が伝わるものであった。

現在、千葉地検は何らかの形で森田知事から事情聴取をおこなったようだ。それは6月議会答弁で、私たち会派が知事への質問で「県民への説明責任を果たしていない、どのようにするのか?」に対して、森田知事は「告発処理手続きの中で、当局にすべてご説明しておりますので、刑事手続き以外の場で議論することは、当局の捜査の妨げになりかねず、適当ではないと思います」と答弁している。すなわち、自ら、捜査当局の手が及んでいることを公の場で告白したことになった。

このような事実を議会として明らかにするために、民主党と共産党、それに私達「市民ネット・社民・無所属」の3会派で「百条委員会の設置」の議員提案を提出したが、過半数を占める自民党と公明党の反対で百条委員会の設置案は否決されてしまった。

これでは、自民党、公明党の県議団は無責任知事を追及する議会の役目を放棄して、議会の自殺行為をおこなったことになり、厳しく県民から問われることになるだろう。

さて、知事としての森田健作氏の無能ぶりは本会議場でも明らかになっている。すなわち、6月千葉県議会の各会派代表質問では、森田健作知事は、自分の言葉で答弁を全くしないで知事の後ろに座っている財政課長が書く答弁書を読むだけ。議場は失笑で溢れ、答弁書を書く財政課長を「背後霊」、その紙を読み上げる森田知事を「紙さま」というように無能な姿を曝け出している。

さらに6月議会では、森田県政のデタラメさが浮き彫りになっている。例えば、社会的実験と称してアクアライン通行料800円化に千葉県は10億円も負担するのに、利益を最大に受ける神奈川県に事前の交渉もせず、結果的に神奈川県は一銭も負担しない政治オンチの事実。森田健作氏は選挙中に千葉県が760億円も負担する国直轄事業で自民・公明政府が推進する八ッ場ダム問題は「慎重に検討」と言っていたのに、当選した途端に「自分は、八ッ場ダムは必要と思っていた」などの公約違反。これでは国には何も言えず地方主権とかけ離れた隠れ自民党知事ということになる。ただ、世論の批判を受けて、また、地検に恭順を示すネライか?7月3日に「森田健作氏、自民党を離党!」という報道がされた。しかし、もう手遅れだ!

県民からの信頼を失った「ウソつき知事」は、もはや政治をする資格を失った。即刻、退場を願うものである。これは、私たちがおこなった千葉県内4ヶ所での「モリタはウソつきだ!」の4ヶ所のシール投票結果でも県民の声は正直に「森田健作氏はウソつき」ということを証明している。

≪シール投票結果≫

モリタはウソつきだ! 投票総数 1,146
そう思う(赤)         1,011  88.2
そう思わない(緑)           135  11.8

≪署名集約状況≫ 6,160筆  (7月14日現在)

私達は「ウソつき知事は許さない!」キャンペーンをこれからも継続し、知事の辞職を求める署名活動をおこなっている。是非、皆さまのご協力をお願いします。

☆問合せ先:「森田健作氏を告発する会」世話人 

吉川ひろし(千葉県議・無所属市民の会、本会会員)

 千葉県柏市高田754−24 電話 04−7144−0073

     メール h-yosikawa@jcom.home.ne.jp