民主党政権、まもなく1年

生活者主権の会代表 小俣 一郎


 鳩山内閣が発足したのが昨年の9月16日。長妻厚生労働大臣が、初登庁の際に拍手なしで迎えられたことが大きな話題になったが、あれからもうすぐ1年である。

 鳩山さんが6月に辞任。引き継いだ菅さんは、支持率V字回復のはずが消費税発言で参院選惨敗。いまマスコミは9月14日の民主党代表選に向けて、あっちを上げたり、こっちを上げたりと、いつものように大騒ぎである。

 しかし、各省庁を任された大臣始め政務三役は、それとは別の次元で、日々の政務を担い、近づく来年度予算の概算要求に取り組んでいる。

就任当初は、補正予算の見直しから本予算と非常にあわただしく、しかも初めての与党であり、大臣始め政務三役の多くのは当然ながら初体験であり、思い描いていたようにはできなかったことも多々あったかと思う。しかし、いまは約1年が経ち、一通りの経験を積み、省庁内の状況も把握でき、来年度予算により民主党の独自色を出そうと日々知恵を絞っていることだろう。

トップの交代という不測の事態もあったが、政権交代が実現して、自民党以外の政治家が、しかも多数、1年を通して、国政に深く携わることになった。これはこれからの日本の政治にとって間違いなく非常に大きなプラスである。

そしてまもなく2年目に入るわけだが、その力は今後さらに発揮され、その成果はより具体的に国民の前に示されることになるだろう。

私は2年目に入る各大臣や政務三役の今後の活躍を大いに期待している。しかし、大臣等の首は総理の思惑次第であり、いまは、民主党代表選を静かに見守るしかない。

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7月25日の総会で、代表に再選されました。

立候補趣意書等で申し上げてきましたように、今期の活動方針は「1年間をかけて、当会の今後の活動を考え直す」としました。

じっくりと、慌てずに、当会の今後について考えたいと思います。

会員の皆様のご意見をお待ちしております。