国のかたち

生活者主権の会代表 小俣 一郎


「日本の政治をバージョンアップする方法を端的に言えば、リーダーを選挙で選ぶことにつきます。

現行の議員内閣制をやめ、直接選挙で首相を選ぶ。

・・・僕が大阪府知事としてリーダーシップを発揮していると人の目に映っているとするなら、それは直接選挙で選ばれているから。・・・」

 これは「大阪都 その先に首相公選」というタイトルで平成23年1月1日の朝日新聞に掲載された当時の橋下大阪府知事へのインタビュー記事です。

 その橋下さんが昨年11月27日の大阪ダブル選挙で圧勝しました。以来政界では強烈な『橋下旋風』が吹いていますが、橋下さんの強さは、まさしく「直接の民意に裏打ちされている強さ」なのでしょう。

「首相公選制」は一時期広くその機運が盛り上がり、当会も委員会を作って検討しました。しかし国会を「国権の最高機関」と規定している憲法の壁もあり、当会もかなり前に旗を降ろしています。

橋下さんも、ダブル選挙後は「次期衆議院選挙は国のかたちを問う道州制選挙になる」といった発言をしており、いまは「道州制」にシフトしているのかもしれません。

そしてこの「道州制」と「首相公選」の要素を組み合わせて、早期に、しかも大胆に日本の国のかたちを変更する提案、それがいま当会で検討している「大統領制型2大道州制」です。

 昨年1年間、当会の道州制実現推進委員会でその議論を重ねてきました。今年はそれを基に、国のかたちを変えるのであれば、「大阪都構想」よりも「大統領制型2大道州制」の方が早いのではないか、といった観点から情報を積極的に発信していきたいと考えています。