検察 ( 警察も含めて ) への「根拠なき信頼」を捨てよう

        東京都世田谷区 武内 雨村

…検察が権力悪を追求する正義の味方というイメージは、もはや過去のものである。佐藤優が広めた「国策捜査」という言葉はメディアに定着した。国策なるものに実態があるかどうかは別として検察はしばしば自ら描いた筋書きに合うように無理やり無実の人間に罪を着せることがありうることがむしろ常識となった…

皆さん、[民主党の民主化を] ( 山口二郎 世界2010 三月号 )より。村木無罪判決よりも九ヶ月ほど前に書かれている。

以下、同号佐藤優対歳川隆雄の対談 p54

佐藤  ……検察官が動く理由は二つある。一つはきれいな社会を作ろう。もう一つは国家の主人公は誰で

あるかをはっきりさせたい。国家の主人公には公務員試験あるいは司法試験に合格した能力の高い

エリートが当たらないと国家は崩壊するという意識があるのではないか。

検察は国家の主人公は官僚であり有象無象から出て来た政治家には任せられないと考えている。

一方小沢側からは 官僚のレベルは低い。政治家の精鋭部隊を作ればあっというまに官僚レベル

以上の水準のチームが結成できる。という考えが発信されている。……。

官僚側、( 検察を含む )としては、こういう主張をもっている小沢の存在を許せるだろうか。さらに無罪となった厚生省村木事件。そもそもの発端は、石井一参議院議員の関与を取りあげたかったのは報道で周知のとおりだが、石井議員は参議院選挙での選挙対策の責任者であり、しかも創価学会の施設を監視せよと主張していたとのことである。石井議員がゴルフに行ってなかったら…?   ぞぉ〜ッとする。

石井一参議院議員は、この郵便不正事件で例の前田恒彦主任検事から「検事はほとんど自民党支持だ。長く権力が続き過ぎたので一体感が出来ている」といわれたとか。この二行、日刊ゲンダイ  2010/9/25

今回の小沢一郎強制基礎を打ち出した検察審査会の結論も何かあやしい。今回小沢側が反論しているのは、起訴対象が35千万円のほかに、審査の対象となっていなかった4億円も入っているとのこと。審査会のメンバーは検察庁から示されたデータだけが頼りなのだが、このメンバーに提示するデータを操作し審査会の結論を左右できるという策略的な意識が検察側にあったのだろうか。