戦後70年の大逆転
千葉県柏市 峯木 貴
日本で戦後というと第二次大戦が終わった後をいうが、あれから70年もたってしまった。
敗戦後の焼野原は、記録でしか見たことがないが、映像などを見るとこれから本当に復興できるのか感じてしまう。よく東日本大震災と重ねて見る人がいるが、この場合日本の一部が壊滅したのであって、終戦直後のように日本のあらゆるところが機能麻痺しているのとは全く異なる。
それとは裏腹に戦勝国は政治的にも経済的にも発展することとなった。
しかし、それが70年するとどうなったのだろう。
当時枢軸国といわれ敗戦したドイツ、日本が世界をけん引するような勢いである。もちろん2大大国というと米国と中国ということになるが、ドイツ、日本は国際社会では特に重要な位置づけとなっている。
この2つの国の特徴は、経済的に安定的であること、政治的にも安定していること、そして両方とも保守政党であることがあげられる。
それを第一次大戦前夜に近いといって戦争に結び付ける人もいるが、現在のドイツと日本が戦争を起こしても何の得にもならない。恐らくこの2国は戦争に一番遠い国といえるかもしれない。(逆に言えば戦争を仕掛けられる国ともいえる)
この2国の発展はまだまだ続きそうである。特に日本では東京オリンピックまでは上り調子だろう。また、ドイツはギリシャという問題を抱えているが、当面はEUの宗主国たる地位は変わらないだろう。
ところで、民衆というものは不思議なものである。経済が発展し、政治的に安定であっても、ちょっと風が吹けば気持ちが変わることがある。
例えば、リビアはあれだけ経済発展し安定政権を保っていたのだが、民衆は(表面的には民主化運動の一環で打倒されたことになっている)カダフィー大佐にNOを突き付け、殺害されてしまった。※
しかし、日本にはそのような愚かな民衆はいないと思う。
補足※:リビア革命は表面的には民主化運動の一環であるといわれている。少なくとも日本のメディアはその側面からしか報道していない。しかし、それでは先に説明したとおりに経済発展させたうえで打倒させられた根拠が良くわからなくなる。
現実的には、リビアが欧米から独立しようとして打倒されたといわれている。例えば石油の支払いをドルから自国通貨にするなど・・・