たどるべき-3

東京都渋谷区 塚崎 義人

 

「かたよらないこころ、こだわらないこころ、とらわれないこころ、

ひろく、ひろく、もっとひろく〜〜〜」

薬師寺元管長・故高田好胤師

 

物質、生命、こころ、

どの世界にも同化できる善い考え

 

なにを、受けつぎ  過去(祖先は)

なにを、受けつがせ 現在(家族は)

なにを、受けつぐ  未来(子孫は)

                〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

社会的原像2・・・食(2)

 

「一物全体」

 

 *おのずとある自然、生きとし生けるもの、すべて、このおきてに、

寿命も、そのまま、まっとうするのが自然のおきて。

 

 *生きとし生けるもの、一生を生きぬく、自然のすがた、

その生きるのが、スムーズにいかない、不自然。

 

 *植物や動物たちは、自然そのままに、大往生、

    ところが、わたしたちは、ほとんどが不自然な亡くなりよう。

 

 *不自然な亡くなり、思いもかけぬ死、おもに病で亡くなることが、

    病でもがき、苦しみ亡くなる、医学的に、とても不自然。

 

*病に苦しまず、あたかも、木が枯れるように、眠るがごとく、

    自然そのままのように、できないものでしょうかね。 

 

*わたしたちだけ、なぜ、こんなにも病弱で不健康なのでしょう、

    なにか、とんでもない、忘れものをしているのかも。

 

 *たぶん、それは、わたしたちの、食べものと、食べかたを、見てみれば、

    自然なのか、不自然なのか、わからないまま、食しているからでは。

 

 *とくに残念なのは、なにも思わず、心の器をもつ動物たちまで食すること、

    さらに、一物全体(頭からしっぽまで)でなく、無造作に部分肉ばかりを。

 

 *また、遠くはなれた大地(土地・環境・風土)の食べものを、

    身土不二(地産地消)でなく、体質が違いすぎるのに。

 

 *食べものは、自然そのままがよいのに、かならず手を加え、

    皮をはがし、穀もつは精米され、みな養分を皆無にしてしまう。

 

*味つけも、自然なものでなく、化学的に合成されたものを、絶えまなく、

    とくに、甘味な糖分を、ふんだんに使う不自然さ。

 

 *さらに、限りないお菓子、わけのわからない飲みもの、このような、

    自然でないものを食していれば、わたしたちは、病や不健康にならないわけが。

 

*自然そのものからの恵みを、なんとも思わず、だらだらと食する、

    わたしたちの大地(土地・環境・風土)には、まったく四季はない。

 

 *健康というのは、生きとし生けるものに、等しく与えられているもの、

    きわめてシンプル、自然なものです。

 

 *病になってしまう不自然さは、自然からあたえられた健康を、

    知らずしらず、背をむけ、ごう慢に、自身を踏みつけながら。

 

   健康は、自然そのものと!

 

 

「五穀米」

 

 *主食は、五穀米(玄米、むぎ、あわ、ひえ、きび)、

    体の成分と、生命の活動に、不可欠な無機塩類が、豊富に含まれます。

 

 *できるだけ自然そのままに、できるかぎり手を加えないように、

    穀もつは完ぺきな食べもの、いずれも、それだけで完全に命を養える。

 

 *玄米一味、蕎麦一味、あわなど、楽々、生きてゆけるもの、

    むかしから、これを試みた、それなりの方々が、そしてこれからも。

 

 *手を加えれば加えるほど、白米などには、

    たんぱくも脂肪もビタミンも無機塩類も、まったくなくなります。

 

 *これを補うには、副食のたべものがひつよう、でも、すこぶる不都合、

なぜなら、好きなものに偏るので、必要な有機物の配合がうまくいかない。

 

   寿命のまっとうは、主食は五穀米、副食は季節ごとの旬な土地ものを。

    

 

「陰 陽」

 

 *すべてのもの(物資・生命・心)には、力学的に対立し相補する、二つの相互作用するエネルギーが、

その作用は、遠心力(拡散)と、求心力(擬集)という力。

 

 *遠心力は、静・止・冷・暗を生み、求心力は、音・動・熱・光を生む、

古来より中国では、遠心力を陰、求心力を陽、すべて陰陽の秩序だと。

 

 *わたしたちに最も身近なものは、食べもの、ここにも陰陽秩序が深く関わり、

    ことわざに、食事で治らない病はなく、食事で治らない病は医師にも治せない。

 

*病の治療は一にも二にも、体の体質改善につきる、

    食べものの陰と陽、食べかたの質、これで体質は、いかようにも変えられる。

 

*健康は、自然で、完全で無理がない自然体、

    病は不自然、無げに自然をしいたげ無視する、わたしたち。

 

*生きとし生けるもの、自然の産物である以上、自然・不自然は、常につきまとい、

    寿命や、健・病、体質や性質、自然からの影響をまぬがれません。

 

*生命は、恵みあるところのみ現れ、恵みの、まわりまわる姿、

    食べものは、自然そのものなので、自然が変われば、生きものも変わります。

 

*食べることは生きること、生きとし生けるものの、すべての活動は食べること、

    健・病も、幸・不幸も、体も、心も、すべて、食する食べものからです。

 

   なにを、食べるのがよいでしょう、

    身土不二、一物全体、主食は五穀米、陰陽バランス、覚えておきます。