たどるべき-6

東京都渋谷区 塚崎 義人

 

「かたよらないこころ、こだわらないこころ、とらわれないこころ、

ひろく、ひろく、もっとひろく〜〜〜」

薬師寺元管長・故高田好胤師

 

物質、生命、こころ、

どの世界にも同化できる善い考え

 

なにを、受けつぎ  過去(祖先は)

なにを、受けつがせ 現在(家族は)

なにを、受けつぐ  未来(子孫は)

                〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

社会的原像4・・・創

 

「原像」

 

*社会での原像(多重さ)、もっとも、影響をあたえるのは、

   なかでも、親と子のあいだ柄。

 

*親のふるまいは、幼いこどもの心に、深くふかく影響を、

でも、おおきくなれば、影響はうすまり、おもて向き、わすれたように。 

 

*その影響は、社会に沈みこみ、敬う(うやまう、崇拝)という原像に、

成熟した社会では、守るべき、おこないや、しつけなどに影響を。

 

 *ほかに、原像を生みだす、さまざまなものには、

兄弟姉妹、親戚、男性に女性、女性に男性、地域、地位、権威などなど。

 

*これらは、ときに、ちがう形(眼に見えるようなイメージ)で、

 社会を、おさえつけたり・否定したり、とても危うい、はたらきを。

 

 *両親の原像のように、社会の深層へもぐり込まず、むしろ、

社会の目に見え、わたくし(個性)というかたちの、すがたを。

 

*社会に、あらわれるすがたは、目に見え、

人と人とのなかに、おだやかな仮装すがた(みせかけ)で。

 

*喜怒哀楽をかくし、仮装すがたはあらわれるので、それなりに好まれ、

社会として、なるたけ、そのすがたのままに、そうあってほしいと。 

 

*とうぜん、だれでもが、社会に認めてほしいもの、

   仮装すがた、それなりの人格として、社会で演じることを、

 

*だから、社会が望むすがたで、あらわれるのは不思議でもなんでもなく、

ふるまいや、まもるべき、ものごとに、ひつよう不可欠。

 

*そのかわり、仮装すがたのうしろには、かならず、ふだんのすがたが、

社会は、仮装すがた(みせかけ)と私的なすがた(自分)が、いり交じる。

 

*これらのすがたを、うっかり、いっしょにはたらかせると、よくはげしい動揺が、

しばしば滑稽なほど、へだたるすがたが、見うけられ。

 

 *仮装すがたでよそおい、私的さをかくし、社会にやわらかく溶けこむ、

    これこそが、ほんとうの自分のすがたと、むりに信じこんで。

 

 *さまざまな、思い・悩み、ほんとは仮装すがたがもとなのに、気づかない、

    同じように、ほかからの原像の影響にも、とうぜん思い、悩む。

 

 *じぶん自身に、むりな説得をかさねるので、はげしいストレスが、

ときには、心の不安、強迫観念、優柔不断など、感情的にボロボロ。

 

*人々は仮装すがたを演じ、いつも元気いっぱいのすがたを社会に、でも、

   こころの中は、女めしく、よわ弱しく、それどころか無気力にさえ。

 

  仮装すがた(みせかけ)に、あまり、のめりこむと、

あらゆる神経症のみなもとに。