たどるべき-11

東京都渋谷区 塚崎 義人

 

「かたよらないこころ、こだわらないこころ、とらわれないこころ、

ひろく、ひろく、もっとひろく〜〜〜」

薬師寺元管長・故高田好胤師

 

物質、生命、こころ、

どの世界にも同化できる善い考え

 

なにを、受けつぎ  過去(祖先は)

なにを、受けつがせ 現在(家族は)

なにを、受けつぐ  未来(子孫は)

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社会的観照1・・・姿勢(考えかた)

 

「こころの文化」

 

*まず日課(食・齢・創)を、飽きずにおこなうことから。

 

 *食事への姿勢、こころの中で唱える。

<食事訓>

一には 功の多少を計り 彼の来処を量る

               (こうのたしょうをはかり、かのらいしょをはかる)

二には 己が徳行の全缺を忖って 供に応ず

            (おのれがとくぎょうのぜんけつをはかって、くにおうず)

三には 心を防ぎ過を離るるは 貧等を宗とす

           (こころをふせぎとがをはなるるは、とんとうをしゅうとす)

四には 正に良薬を事とするは 形枯を療ぜんが為なり

      (まさにりょうやくをこととするは、ぎょうこをりょうぜんがためなり)

五には、成道の為の故に 今この食を受く

                (じょうどうのためのゆえに、いまこのじきをうく)

略訳

一 食事が調うまでの多くの人々の働きに思いをいたします。

二 この食事を頂くにあたって自分の行いが相応しいものであるかどうか反省します。

三 心を正しく保ち過った行いを避けるために、貪りの心を持たないことを誓います。

四 この食事を、身体を養い力を得るための良薬として頂きます。

五 この食事を、仏さまの教えを正しく成し遂げるために頂きます

                         「禅宗、食する前の偈文(げぶん)より」

 

*年齢への姿勢、人生をすごすため

<古訓>

一には 一生は始まることなく 終わることもなし

二には すべては心のはたらき こころのみに依存する

三には 内なる存在を知るべし

四には 罪性の根本は 認めぬところにあり

五には 寿命をまっとうし 老衰あるべし

 略訳

一 この世に どのように生まれ過ごし去るのかを明らかに これ人生最大の課題

二 原因と結果は 動かすことのできない 明白な真理

三 愚考は 貪り、怒り、無知に起因し 身、言葉、心よりつくられる

四 思いやりの心を 持つ方はすばらしい その事実を認めよ

五 過去は取りもどせない むなしく過ぎるは 悔恨と悲哀に満ちた人生

「禅宗、修証義より」

 *創造への姿勢、かたよらず、こだわらず、とらわれない、

<般若心経>      

  領 域 | 構 成 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

|(色)       [  縁  ]  [ 無 明 ]  [  因  ] 

   眼  |・・・・・・・・          ↑↓

|(受)       [ 四 諦 ]  [ 照 見 ]  [ 般 若 ]

・・・・・・・・・・・・・・・・         ↑↓

      |  |   |表  [ 羯 諦 ]  [ 三 世 ]  [ 涅 槃 ]

      |意 |   |象

   意  |  |(想)|・・・・       ↑↓

      |識 |   |心  [ 十 八 界  ] [ 波 羅 蜜 多 ]

      |  |   |象

      |・・・・・・・・・・・       ↑↓

   識  |無 |(行)    [ 創 ]    [  齢  ]    [ 食 ]

      |意 |・・・・・・・・       ↑↓

      |識 |(識)    [        咒        ]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

               「色即是空 空即是色」

(物質的現象には実体がない、実体がないからこそ物質的現象)

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               「無眼界 乃至無意識界」

       (眼の領域から意識の領域にいたるまで、ことごとくない)

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<眼の領域>

色 :無明 (因・縁)

    無明(むみょう)、無知の闇から、生きかたの行、(日課)が生じ。

    十二因縁

・無明:無知、 ・行:日課、 ・識:すき嫌い、 ・名色:あらわれ

・六入:眼・耳・鼻・舌・身・意、 ・蝕:そのものに触れる

・受:こころがうごく、 ・愛:まよう、 ・取:こだわる

・有:生きる、 ・生:生じる、 ・老死:老いて去る

 

受 :照見 (般若・四諦)

    照見(しょうけん)、正しいこころの眼で。

八正道・・・・正念と正定を修めてこそ、正見が得られる。

・正見:知る、 ・正思:判断する、 ・正語:語る、 ・正業:行う

・正命:生活、 ・正精進:努力を、 ・正念:気づく、 ・正定:集中

般若(真理を認識)

・すべて理解を、無上、無比、無等の智慧、

四諦(苦諦、集諦、滅諦、道諦が真理)

・苦諦:根本の苦、 四苦(生、病、病,死)八苦(愛、憎、欲、思)

・集諦:苦の原因、 煩悩

・滅諦:苦を滅す、 境地

・道諦:苦滅へは、 八正道

 

<意識領域の意識>

 想 :表象 三世 (涅槃・羯諦)

    三世(さんぜ)、過去⇔現在⇔未来

     ・何を受けつぎ、・何を受けつがせ、・何を受けつぐ。

    涅槃(ねはん)、

     ・堂々めぐりをやめ、やすらぎのなかへ

    羯諦(ぎゃあてい)

     ・諦(たい)真理や悟りを、もとめよ

 

心象 波羅蜜多・十八界

    波羅蜜多(はらみった)、日々、日課(食・齢・創)を努力

     ・布施:残す、  ・持戒:守る、  ・忍辱:謙虚に、

     ・精進:努力を、 ・禅定:安定、  ・般若:成就

    十八界、 六根(感覚器官)・六境(感じるそのもの)・六識(意味を知る)

・六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)、

・六境(色・声・香・味・蝕・法)、

・六識(眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識)

 

<意識領域の無意識>

 行 :日課(食事・年齢・創造)

    食事(食べるは生きること・生きるは食べること)

     ・生かされ、身土不二、一物全体、五穀米、陰陽

年齢(エネルギー)

・氣、脳波、右脳・左脳、神経、変性、呼吸

創造(ど真ん中を)

・原像、多重、機能、混合、真性、とりこ、たどるべき

 

 識 :咒(しゅ)、たどるべき知識(ヴェーダ)へ

    知識

     ・真言(マントラ)を唱え、一心に思い凝らせば、無知の闇も除かれ。

 

食事訓、古訓、般若心経、を姿勢(考えかた)の根本に。