<Vol.6>
━━━生活者通信メルマガ版━━━━平成17年3月14日 Vol.6━━
なぜ道州制実現を目ざすのか
生活者主権の会 道州制推進委員会委員長 平岡昭三
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この報告書は「生活者通信 2004年10月号<道州制特集>」に掲載
したものを一部修正して掲載したものです。
(一)私は、平成元年、会社を定年と同時に、一退職者の分際で、
日本の主だった人々50名(首相、各大臣、新聞・テレビ各社長、
財界・労 組・言論各界幹部)宛てに、日頃この国の政治 につい
て、思っていた事30項目の、問題提起と改善策を提言した。之に
対し反応のあったのは、僅かに二人。一人は、産経グループの総帥
と云われた鹿内信隆氏、今一人は、大前研一氏だった。共に、「全
く同感だ、一緒に頑張ってこの国を良くしよう」との事だった。
大前氏の「企業参謀」を読みたかったが、本屋にないので本人に
直接聞いたが、手元に無く絶版との事だった。「平成維新」を読ん
で、目から鱗の落ちる思いがした。諸悪の原因は全て、長年の過度
の中央集権制による集金・集票システムにあり、之を改めるには、
その対極にあり、分権の理想の形である道州制に大変革するしかな
い、との考えに惚れ込んで、之だと思った。
自分自身、60年生きて来て、この国は「お上はご無理ご尤
も。」で終始一貫、ちっとも変わらずやって来た。「此の儘で死ん
で行くのか。之は何かがおかしい。せめて生きてる間に、之が大変
革され、世の中が総代わりするのを見て死にたい」と思っていた。
そこで平成四年、大前氏の平成維新の会旗揚げの報せを受け、私
は一も二も無く、その旗の下に馳せ参じた。一人で、友人・親戚・
住民に檄を飛ばし、百名以上の会員を得た。平成維新の会の当初の
勢いは、今にも維新が始まるようで凄かった。
平成クラブという政治家の集りが作られ、国会議員が超党派で百
名以上集まった。菅直人・鳩山由紀夫・羽田孜・上田清司・前原誠
司・中山太郎・武藤嘉文・竹村正義等々錚々たる顔ぶれが集まった。
創立パーテイの席で、大前氏は私に「自分が作った83の法案を、
皆で議員立法すれば、直ちに維新は実現する」と云ったので、私は
「それは甘い。党に帰ったら、党から立法を止められ、実現出来な
い。新党を作らねばダメですよ」と云ったが採用されなかった。こ
こで新党を作っていれば、日本の歴史が変わっていたかもしれない。
之と相前後して、細川護熙氏が日本新党を立ち上げた。残念であっ
た。その後、平成維新の会は、各地に分散し、当生活者主権の会も、
その一つとなり今日に至った。大前氏が都知事選に出た時は、私は
会計責任者をやった。
(二)当会では、昨年、本委員会が結成され、専ら、民主党に道州
制の実現をPRして来た。昨年は、同党衆院議員の大半及び参院議員
の一部を、正副委員長で歴訪し、道州制を基本政策にし、それで選
挙を闘うよう要請した。
その甲斐あってか、同党はマニフェスト等で道州制標榜を、基本
政策とする事を明記した。最近は、同党内部の、地方分権や道州制
の作業部会に、我々が特別に陪席する事を、許可してくれている。
之は異例の事であり、我々はこの作業への意見書を提出している。
本委員会が、同党の道州制実現に注力しているのは、同党幹部の
多くが、上述の如く、平成クラブのメンバーであり、道州制に理解
が深く、結党いらい、之を政策の一つとしてきた事、非力な本委員
会が出来る事は限られており、桶狭間を狙っている事、自民党との
政策の違いを打ち出し、政権を奪取して貰うには、中央主権制の対
極たる道州制が唯一の王道であり、有権者を動かすには、之しかな
いと信じられる事、などによるものである。然しながら、同党は、
肝心の選挙になると、誰も真剣に之を有権者に、説こうとしない憾
みがある。それは道州制が難し過ぎて、理解し難いであろうとの思
惑からである。
本委員会は、次の総選挙に向け、同党幹部に道州制を最大の基本
政策として、有権者を真剣に説得するよう、要請を続けており、岡
田代表に檄文を送るなど、種々活動中である
(三)私は、今後の活動として、民主党への働きかけの他、次の三
点に注力中であり、之には本委員会各位のみならず、主権の会全員
に参加を呼びかけて行きたいと考えている。
(1)道州制の与論喚起のため、政治家・新聞社・テレビ局・雑誌
社等に対し、与党の悪政や中央集権制の欠陥を指摘したり、その解
決策を論じたりする提言をして行きたい。これ等の提言は、之まで
も15年間続けているが、今後更にボルテージを上げて行きたい。
そしてそれらを、生活者通信に掲載して貰い、読者のご参考に供し、
他の会員にも、類似のアクションに参加して頂き、中央集権打倒の
大合唱の輪お拡げて行きたい。
(2)明治維新や曾つての全学連、フランスのカルチェラタン・イ
ンドネシア・韓国の学生運動等等、全ての大改革は、若者の積極的
参加なしには成就は難しく、老壮者だけで騒いでも仕方が無い。
然しながら、今の学生は無党派が多い。そこで先ず大学に乗り込
んで、諸悪の根源の中央集権打倒を目指すべく、若者の決起を促す
演説会を目論見たい。目下、都内の若手区会議員や一新塾の有志等
とタイアップし、その実現を計画中である。
本件にも、本会多数会員のご参加ご協力をお願いしたい。
(3)本会会員は、僅か二百数十名に過ぎない。真の政治の国民運
動にしていく為には、他の市民運動の会等とのタイアップの輪を、
拡げて行く事が肝要と考える。全国の平成維新の会とのタイアップ
も大事だが、手始めに、同根の一心塾との連携を図り、本年度の本
会総会にも、幹部の出席と謝辞を得た。この様な連携の輪を、他の
会員のご協力も得て拡げていきたい。
(4)以上の次第ですが、間もなく76歳の老い先短い身としては、
皆様のご支援ご協力を得て、何とか道州制の実現を見て死にたい、
と云うのが私の悲願であります。何分宜しくお願い申し上げます。
「著者・平岡昭三氏関連のHP」
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