生活者主権の会生活者通信2001年11月号/01頁 ..........作成:2001年12月21日/杉原健児

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生活者通信【11月号】

第75号・2001年11月01日発行   ホームページ・アドレス http://member.nifty.ne.jp/ne/se/
年会費:初年度1000円以降3000円
郵便口座番号 00180-2-117354・郵便口座名称 生活者主権の会

発行人・編集委員:岡戸知裕/編集委員長:杉原健児
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事務局:〒182-0014 東京都調布市柴崎 2-13-3 つつじが丘ハイム C509 杉原健児
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小泉内閣の行方

生活者主権の会代表 岡戸知裕

  高い国民的支持を得ている小泉政権であるが、私
はその行方について悲観的にならざるを得ないと思
う。                                          
理由として                                    
1.前回の参議院選挙と都議選に関して、大よそ改
  革とは程遠い過去の亡霊のような人たちが多く当
  選している、つまり改革を標榜してはいるが、実
  態は現状維持派で改革に棹差す人達である。そん
  な矛盾を抱えて改革などできるものではない。  
2.自民党が変われば日本が変わるなど、大よそ日
  本にしか通用しないようなキャッチフレーズを使
  っているが、これは、はなはだしいトリックだ。
  政権交代無くして、改革はできないというのが、
  世界の常識であろう。                        
3.官僚の存在そのものが問題視されているような
  状況で、官僚に改革案を検討させるなど矛盾して
  いる。                      
4.扇大臣の20年後の道路公団民営化発言など殆ど
  ジョークといって良いと思う、政権の中枢にいる
  人間がこれでは、真にお先真っ暗といえる。    
5.当会の行った都議議員に対する政務調査費アン
  ケート調査で、自民党のみが無回答である。これ
  は自民党の末端においても、全く旧態以前である
  という良い証拠だ。                          
                                              
  結果として、株式市場は早くも小泉政権に市場か
らの退場を突きつけている。恐らく次に来るのが、
ムーディーズの国債格下げで、構造改革を叫んでい
るうちに、パニックに陥ってしまうのではないだろ
うか。青島(東京都知事)やノック(大阪府知事)
などが出てくる日本の現状では、小泉改革のトリッ
クにのめり込んでしまうのも不思議ではない。    
  成熟した民主主義の実現とは、実に難しいもので
あると痛感させられる。                        

ー以下略ー

生活者主権の会生活者通信2001年11月号/01頁