生活者主権の会生活者通信2002年03月号/06頁..........作成:2002年月日/杉原健児

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「道州制」実現推進特別委員会の発足

道州制実現推進特別委員会委員長 平岡昭三

(一)生活者主権の会の本年度重点活動方針に道州
  制の研究と展開プランの開発が追入されましたこ
  とに鑑み、2月4日の運営会議に、私から具体提
  案を行いました処、全会一致で之が承認され「道
  州制」実現推進特別委員会が発足されました。私
  は提案者の故で、委員長を仰せつかりました。私
  は、治田桂四郎氏と松井孝司氏に副委員長をお願
  いし、ご承諾を得ました。                    

(二)具体活動提案の内容は、次の如きものであり
  ます。                                      
1.道州制実現の方法論は、マスコミ・有権者・与
  野党への働きかけ等いろいろあるが、総花抽象論
  では日暮れて道遠しである。我々は非力で少人数
  だから最も早期実現に効果的と思う処を一点突破
  で突いていくべきだ。矢張り、道州制を称える政
  党をプッシュするのがベストだ。自民党の中には、
  之を称える会もあるが、党内での力は弱いし、そ
  もそも同党が依拠する中央集権制による弊害の根
  絶を、その対局たる道州制に求めようとするもの
  であるから、同党をプッシュしても効果は薄い。
  野党で之を標榜するのは民主党だけだ。幸い、当
  主権の会は之まで同党の国会議員・地方議員を中
  心に数多く支援して来た。                    
2.同党は之まで新しい国作りの目玉に、道州制を
  掲げたり、昨年の参院選では将来的には道州制を
  導入という小冊子も作っている。もっとも今の同
  党幹部はバラバラモタモタの処もあり、一部の人
  達は道州制に消極的である。従い、幾度となく之
  を称えはするが、正式な党の基本政策にするまで
  には至っていない。将来的になら、小泉首相も云
  っており、之では話にならないし、そこに又我々
  の介入する余地がある。今や小泉改革も行き詰ま
  り、中央集権制も瓦解寸前である。            
    我々はこの機を捉え、同党若手議員をプッシュ
  し、直ちに道州制を基本政策にするよう仕向ける
  のが一番効果的だ。彼らは党の2/3を占め、大
  きな力を持っている。                        
3.幸い我々は、有望若手議員の長妻昭・松沢成文
  ・枝野幸男・末松義規・上田清司・前原誠司・玄
  葉光一郎・樽床伸二・河村たかし・石井紘基、等
  の議員と懇意だ。順に彼らと先ず、本件につき意
  見を交わし、党内事情を探り、プッシュを重ねて
  みよう。第一回は長妻議員のアポイントを取りつ
  けた。(日時後述)                          
4.以上の結果を見て、党幹部との意見交換にも進
  もう。之等である程度事態が進展すれば、次の総
  選挙に向けて、同党と道州制実現推進の共同戦線
  を張ろう。当主権の会の会友たる全国各地の平成
  維新を実現する会やがらがらニッポンその他の市
  民運動の会にも連携を呼びかけよう。          
    与野党逆転の可能性が出て来れば、当然同党は
  他野党との政策協定となり、道州制の位置づけ、
  内容が形成されよう。我々は、その内容に異存が
  なければ之を支援する。以上の活動がうまく行か
  ねば、その時点で次の作戦を考える。          


5.我々の当面の論点:                        
 (A)「将来的には」を取り脱ずすべし。之では有権
    者・マスコミは相手にしない。直ちに同党で正
    式に決議し、道州制の実現を唯一の党の基本政
    策にすべし。但し段階的に実施し、完全達成は
    10年とし、各年度の実施目標を明確に宣言する。
 (B)こうすることによって、有権者の生活はこの様
    によくなるということを、具体的に万般の項目
    に渉り宣言する。議論の別れる項目は、有権者
    と協議決定とする。                        
 (C)之を有権者・マスコミに徹底的に説明する。マ
    スコミに「之こそ同党の基本政策だ」と云わし
    める。同党候補者と関係者には、全員街頭演説
    にてもパンフレットにても、このこと以外、意
    味のないきれいごとは一切云わせない。日本国
    中を金太郎飴にする。                      
 (D)之に反する同党議員や支援団体とは、同党にて
    徹底的に議論し、理解を得て貰う。          

(三)当主権の会の会員全員へのお願い:        
    以上の次第でありますので、何卒本委員会の主
  旨にご賛同を頂き、多数の方々の本委員会へのご
  参加をお願い申し上げます。その数のみが本委員
  会活動の成否の鍵であります。ご参加の方々の中
  から、多数の副委員長のご就任もお願い申し上げ
  ます。いくら多くても構いません。対外活動上不
  可欠です。各区から最低一名の副委員長又は委員
  のご就任をお願いしたいと思います。ご希望の方
  は、私(042-782-0002)又は治田氏(0471-41-20
  58)松井氏(03-3828-2362)にお電話下さい。  

(四)「長妻議員と国会に行こう」の催しが3月5
   11:30〜15:00 にありまして、国会傍聴や国会食
  堂での昼食などいろいろあり、皆様のフリーなご
  参加を募集しておられます。本委員会は今後の活
  動のウォーミングアップのため、之に参加致しま
  す。皆様も多数ご参加頂ければと存じます。会費
  は昼食代の千円。  
  詳細や申込みは長妻事務所(03-5342-6551)まで。

(五)2月12日(火)長妻議員と大前研一先生との
  トークバトルのパーティがありました。私はその
  後の立食パーティで、民主党の鳩山・菅・岡田の
  幹部各氏と夫々道州制に関する意見交換の機会を
  得ました。私の云ったことは只一つ、前記(二)
  の5の(A)(B)(C)(D)でありました。こうしなけれ
  ば次の選挙に勝てません、マスコミも有権者もこ
  っちを向いてくれません、でありました。      
    これに対し、鳩山・菅氏は「それは面白い。ア
  グリーだ」とか「成る程、成る程」とか云ってい
  ました。しかし肝心の政策担当の岡田氏は「道州
  制を声高に云うよりも、地方分権を充実していく
  方がよいのじゃないか」と、稍々消極的でした。
  この辺が同党のスッキリせぬ処かと思います。  
    これらを目がけて、今後我々は上記方針通り、
  段々と作戦を展開していくべしと存じます。小泉
  内閣の行方次第では、急な政局激変も期待されま
  す。ご参考までに。                          

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