生活者主権の会生活者通信2002年03月号/07頁..........作成:2002年03月06日/杉原健児

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野党議員の武器「質問趣意書」

衆議院議員 ながつま昭

  民主党代議士会が開催されている部屋に入ろうと
したら、ドアの入り口に、私を待ち伏せしている官
僚二人。質問主意書の回答期限の延期依頼だった。
丁重に断る。                                  
  陣笠野党議員にとって、政府を質し世直しの武器
となるのは、大きく二つ。「委員会での質疑」と  
「質問主意書だ。                              
  委員会での質疑は所属委員会(私の場合は衆議院
財務金融委員会)が中心で、所属外となると容易に
は質問出来ない。その点、質問主意書(国会法で規
定)は、国政のあらゆる分野に渡って内閣に対して
質問が可能で、内閣は1 週間以内に閣議決定して答
弁しなくてはならない。                        
  私はこの質問主意書をフルに活用している。    
  2月8日午前に回答期限の私の提出した下記4種
類の答弁書がそれぞれ新聞・テレビ(私が生出演)
で報道された。                                
  一つは、公益法人のうち、役員年収が2000万
円以上の法人に関して、個別の役員報酬の公開を求
めた。プライバシーの観点から却下されたが、役員
平均年収額が個別の公益法人ごとに公開された。こ
れが報道された。天下り禁止法案を昨年、国会に提
出した。私の選挙公約でもあり、成立に向けた一環
として天下り官僚の高額給与を調査している。    
  一つは、税務署OBへの企業斡旋に関するモノ。税
務署に二十数年以上勤めると税理士資格が容易に得
られる制度がある。この制度自体も問題だが、税理
士として第二の人生を始める際に、税務当局は顧問
企業を紹介してくれる。まさに至れり尽くせりだ。
しかし、紹介される側の企業はありがた迷惑の場合
も多い。地元税務署副署長から、OB税理士を紹介さ
れると断り切れない企業が多い。実際、私も相談を
受けた。                                      
  この税務当局からの紹介を受けて税理士業務を続
けていた元札幌税務局長が脱税をして摘発された。
  質問主意書では、この元札幌税務局長に何社の企
業を税務当局は顧問企業を紹介していたのかを問う
た。回答はプライバシー保護の観点から拒絶。身内
を庇うにもほどがある。もう一点は、今後とも税務
当局による顧問企業斡旋を続けるのか、との質問。
必要性があるので続けるとの回答。トンデモナイ。
引き続き、衆議院財務金融委員会で徹底追求してい
く。                                          
  もう一つは、NGO 参加拒否問題について。拒絶を
決めたのは外務省事務当局の判断。外務当局の反省
点としては大臣にまで上げて判断を仰ぐべき問題だ
ったという点。野上次官が辞任したのは、外務当局
の判断ミスの責任を取ったのでなく、国会混乱を収
拾するためだった。およそ、以上の回答があった。
  もう一つは、田中前外務大臣の更迭の理由を問う
た。ポイントは、国会混乱収拾のため、協力しても
らい、更迭に同意してもらったという点。田中前外
相の個々の発言によって更迭したわけでないなどの
答弁があった。                                
いずれも総理と外務省局長の答弁の齟齬(そご)を
糊塗(こと)する答弁である。                  
  今後も「官僚・族議員が主役の日本」を「民主主
義の日本」に替えるために闘い続けます。        

生活者主権の会生活者通信2002年03月号/07頁