民主党代議士会が開催されている部屋に入ろうと
したら、ドアの入り口に、私を待ち伏せしている官
僚二人。質問主意書の回答期限の延期依頼だった。
丁重に断る。
陣笠野党議員にとって、政府を質し世直しの武器
となるのは、大きく二つ。「委員会での質疑」と
「質問主意書だ。
委員会での質疑は所属委員会(私の場合は衆議院
財務金融委員会)が中心で、所属外となると容易に
は質問出来ない。その点、質問主意書(国会法で規
定)は、国政のあらゆる分野に渡って内閣に対して
質問が可能で、内閣は1 週間以内に閣議決定して答
弁しなくてはならない。
私はこの質問主意書をフルに活用している。
2月8日午前に回答期限の私の提出した下記4種
類の答弁書がそれぞれ新聞・テレビ(私が生出演)
で報道された。
一つは、公益法人のうち、役員年収が2000万
円以上の法人に関して、個別の役員報酬の公開を求
めた。プライバシーの観点から却下されたが、役員
平均年収額が個別の公益法人ごとに公開された。こ
れが報道された。天下り禁止法案を昨年、国会に提
出した。私の選挙公約でもあり、成立に向けた一環
として天下り官僚の高額給与を調査している。
一つは、税務署OBへの企業斡旋に関するモノ。税
務署に二十数年以上勤めると税理士資格が容易に得
られる制度がある。この制度自体も問題だが、税理
士として第二の人生を始める際に、税務当局は顧問
企業を紹介してくれる。まさに至れり尽くせりだ。
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しかし、紹介される側の企業はありがた迷惑の場合
も多い。地元税務署副署長から、OB税理士を紹介さ
れると断り切れない企業が多い。実際、私も相談を
受けた。
この税務当局からの紹介を受けて税理士業務を続
けていた元札幌税務局長が脱税をして摘発された。
質問主意書では、この元札幌税務局長に何社の企
業を税務当局は顧問企業を紹介していたのかを問う
た。回答はプライバシー保護の観点から拒絶。身内
を庇うにもほどがある。もう一点は、今後とも税務
当局による顧問企業斡旋を続けるのか、との質問。
必要性があるので続けるとの回答。トンデモナイ。
引き続き、衆議院財務金融委員会で徹底追求してい
く。
もう一つは、NGO 参加拒否問題について。拒絶を
決めたのは外務省事務当局の判断。外務当局の反省
点としては大臣にまで上げて判断を仰ぐべき問題だ
ったという点。野上次官が辞任したのは、外務当局
の判断ミスの責任を取ったのでなく、国会混乱を収
拾するためだった。およそ、以上の回答があった。
もう一つは、田中前外務大臣の更迭の理由を問う
た。ポイントは、国会混乱収拾のため、協力しても
らい、更迭に同意してもらったという点。田中前外
相の個々の発言によって更迭したわけでないなどの
答弁があった。
いずれも総理と外務省局長の答弁の齟齬(そご)を
糊塗(こと)する答弁である。
今後も「官僚・族議員が主役の日本」を「民主主
義の日本」に替えるために闘い続けます。
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