生活者主権の会生活者通信2002年04月号/01頁 ..........作成:2002年04月11日/杉原健児

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生活者通信【4月号】

第80号・2002年04月01日発行   ホームページ・アドレス http://member.nifty.ne.jp/ne/se/
年会費:初年度1000円以降3000円
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発行人・編集委員:岡戸知裕/編集委員長:杉原健児
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偽装事件と原産地呼称制度

生活者主権の会代表 岡戸知裕

  最近、松阪牛などの偽装事件がメディアを賑わせ
ているが、これと似たような事件が13世紀のフラ
ンスで起きている。                            
  当事、フランス南部のロックフォールの名産品で
あった、羊のミルクから作ったブルーチーズが、フ
ランス全土で、大評判となりコピーが全土で作られ
るようになってしまったのである、そこで当事の国
王がロックフォールという名前は、ロックフォール
地方にしか使えないように名称使用権を設定してロ
ックフォールの味を守ったのである。これは20世
紀初頭に始まったフランスの原産地呼称制度      
(AppelationD 'origine Controlee)の基本的なア
イデアになった。                              
  原産地呼称制度は、古来からある特別な味を保存
継承させ、かつ模造品の製造を防ぐ目的でつくられ
た制度で、地域の制限や正しい製法と原料を守るこ
とが義務つけられており、これに違反すると3ケ月
から1年の懲役と300から2万フランの罰金が課
せられる。この制度はチーズだけでなくワインやブ
ランデー、農作物まであり、フランスの農業製品の
安全性と信頼性を高め、ワインやチーズといえばフ
ランスという絶対的なブランドイメージを作り上げ
るのに貢献している。この事例から何を学ぶか言う
べくもないと思う。

外務省の責任はどうなった?
〜鈴木議員の後任者は誰に?〜

民主党衆議院議員 ながつま昭

  国会は現在も開会中ですが、国民注目の中、大変、
活気ある国会です。                            
  気になることがあります。それは今回、外務省が
気持ち悪いほど、資料請求に素直に応じるというこ
とです。それも秘無期限(第1類の最高国家機密)
の書類をどんどん持ってくるのです。しかし、その
書類は例外なく、鈴木宗男議員に不利な発言がある
書類のみ。鈴木議員との関係で、被害者を装うこと
に成功した外務省の狡猾な戦略を感じました。    
  なぜ、外務省をはじめとする官庁が鈴木議員の要
求をすべて即座に毅然とはねつけなかったのか。な
ぜ、要求を入れたのか。予算を獲得したい、権益を
拡大したいなど官庁側にもメリットがあったから受
け入れたわけです。まさに、持ちつ、持たれつの関
係だったのです。                              
  当然、要求を受け入れたそれぞれの官庁の責任も
厳しく問われなければなりません。              
  しかし、国民の中からは、鈴木議員の要求を聞き
入れた側の外務省などに対する責任追及の声はほと
んど上がっていません。外務省の狡猾な戦略は成功
したといっていいでしょう。                    
  しかし、今後とも私は、鈴木議員と持ちつ持たれ
つの関係で、決して被害者などではない、外務省の
責任も追及するつもりです。                    
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    
  官僚組織は時に被害者を装い、時に隠れて加害者
となり、縦横無尽に日本政治を動かしてゆきます。
ある見方をすれば、巨大な官僚組織の手ごまだった
鈴木議員。コントロールが効かなくなり、利用価値
が無くなった鈴木議員を官僚組織が切り離したわけ
でしょうが、次の手ごまとして外務省は、誰を選ぶ
のでしょうか。                                

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