生活者主権の会生活者通信2002年06月号/08頁..........作成:2002年05月22日/杉原健児

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第二回民主党議員訪問状況報告

道州制実現推進特別委員会委員長 平岡昭三/ 同副委員長 松井孝司/同委員 岡部澄子

1.H14.4.11.伊藤英成氏(愛知11区六期、      
      ネクスト安保大臣)の秘書の亘理章氏より  
    伊藤は貴会の意見に、全く同感と言っている。
  当方より「伊藤さんは、トヨタ労組系だが、連合
  は、道州制に批判的でなはないのか」と質したに
  対し「そうでもない。最近は、道州制を非常に勉
  強し始めている。以前と違い、全くアレルギーが
  なくなっている。」とのこと。議員連盟結成への
  参加を要請したが、わかりました、とのこと。  
  (本日より、各議員には、「民主党へのお願い」
  という一枚の紙を差し上げている。之まで、3月
  に訪問した先にも届けた。その紙の内容は既報の
  通り)                                      

2.手塚よしお氏(東京5 区一期)の            
                        秘書の松田哲也氏より  
    手塚は、道州制には基本的に、全く賛成である。
  貴会の手紙への意見は、充分聞いていないので、
  ご主旨をよく伝えておく、とのこと。当方より、
  議員連盟結成への参加を要請しておいた。      

3.荒井聡氏(北海道3 区二期)より            
    北海道としては道州制大歓迎だし、選挙に力点
  を置け、という貴会の意見も大賛成である。議員
  連盟への参加もOKだ、とのこと。            

4.小林守氏(北関東比例四期)                
                      秘書の鬼ケ原克志氏より  
    当方の力点をアピールしたに対し「党も分権問
  題は、プロジェクトチームを作り目下注力中だし、
  北関東に国ができるのはよいことだ」という程度
  でちょっとピンボケの感もあった。議員連盟への
  参加を要請しておいた。                      

5.石井一氏(兵庫1区十期、党副代表)の      
                        秘書の吉村公尋氏より  
    関西の地盤沈下に苦しんでいるので、道州制は
  大賛成だ。地元でも近畿州などの議論も盛んであ
  る、とのこと。当方より「今の岡田―玄葉―中川
  ラインによるプロジェクトチームは、書類作りば
  かりで心配だ。副代表あたりで頑張って、選挙注
  力の抜本的な運動を展開して欲しい。議員連盟結
  成への参加乞う」としておいた。              

6.H14.4.12.後藤ひとし氏(南関東比例一期)の
                          秘書の牧内通氏より  
    後藤は、農水省出身で食品が専門だ。自民党の
  農水族には、農民の将来に対するビジョン・政策
  は全くなく、利権捜しばかりだ。民主党としては、
  都市と農村の共生に注力している。後藤は山梨で、
  農業の大規模化や果樹の問題に取組んでいる。道
  州制は賛成だが、有権者への説明が難しい。貴会
  の手紙への後藤の意見は聞いていないが、ご主旨
  はよく伝えておく、とのこと。                

7.石井紘基氏(東京6区三期)より            
    一時間ばかり熱心に話し込んでくれた。同氏の
  持論は、利権政治の打倒、政治の経済よりの切り
  離し。そのためには国会ではダメだ。一大国民運
  動を起こさねば、改革はできない。そういう意味
  では、貴会の活動は正に正道だ。野党と言えども
  選挙民のため、予算とりつけに走らねばならない。
  単なる革命意識だけでは、議員は勤まらない。  
    民主党議員の大半は道州制には賛成だが、矢張
  り国民の大きな力がないと実現しない。世論が動
  かないと議員も動かない。自分の立場が優先され、
  その立場に有利な政策しかとり入れない。日本の
  政治は古くなっている。意識構造を変えねばなら
  ぬが、自己否定の運動でもあるから壁は大きい。
  小泉改革には中味はない。所詮、自民は古い体質
  だから実現は難しい。贈収賄なんか無数に行われ
  ているが、殆ど無罪だ。                      
    今の日本の法律では、殆ど合法なのだ、とのこ
  と。之に対し当方は「国民運動が大事なのはよく
  わかるが、それを待っていたら百年河清だ。民主
  党が道州制の基本政策を打ち出し、政治の経済よ
  りの切離しをアピールすればこそ国民運動が起こ
  るのではないか。多くの政策のブックレット作り
  に腐心するよりも之一本でよいのではないか」と
  反論したら「今の岡田―玄葉―中川の政策ライン
  は全然官僚的でダメだ。熊谷もダメ。ポスト欲し
  さのゴマすりが多い」とのこと。              
    腹心の語るに足る同志は誰かと質したら「上田
  清司、河村たかし、松沢茂文、長妻昭、原口博、
  古川元久等の若手だ。永井英慈もよい。永井が基
  本政策の中に道州制導入を押んだのだ。岡田は嫌
  がっていた」とのこと。議員連盟結成でムードを
  盛上げは如何。リーダーの一人になってくれぬか
  と質したらOKとのこと。                    
  同氏は仲々の文筆家で、多数の本を出している
 が、 PHP研究所発刊の「日本が自滅する日」を平
 岡が何時も手紙をくれるから、その御礼だと言っ
 て、くれた。                                

8.岩国哲人氏(東京比例二期、党副代表)より  
    自分は、欧米で十一年、アメリカで十年、日本
  で十年、経済、行政、政治、という三つの世界を
  各地で仕事をして来た。そのため、他国から物を
  見たり、他の立場で考えたりすることができる。
  日本の一般の人は単眼である。自分は細川内閣の
  時、地方分権論の元を作った。出雲市長の時は、
  役所を土日も開いたりして、市民のニーズに応え
  た。国民への最大のサービスに力点をおいている。
  また、大前研一氏が平成維新を立上げた時、之に
  参加したが、彼の道州制には反対で別れた。    
    彼は合理性の追求が重点で、強者の立場だ。情
  の面に欠けている。政治は弱者へのヘルプが大事
  だ。それと、欧米では国と州と市の三層だが、日
  本で之から家を建て代えるとすれば、国と市の二
  階建てでよいのではないか。情報化社会なのだか
  ら、市を強化すれば充分な筈だ。先ず、市町村を
  合併して 300にする。一時的に、県に国の権限を
  移し、国は、外交、通貨、防衛及び地域調整のみ
  でよい。市が強化されて来たら、県の権限を減ら
  し、段階的に消滅させる。                    
    出雲市でもやったが、一定期間のみの機能のサ
  ンセット方式だ。以上に十五年位はかかろう。道
  州制は、三階で、今更州を作る必要もないし、一
  般にわかり難かろう。鳩山代表が、一時、道州制
  を叫んだが、不評で取り下げた。今の党の政策ブ
  ックレトの道州制導入、というのは間違いだ。あ
  れは永井氏が、むりやり入れたのだ、とのこと。
    当方よりの「貴説は、一つの説だが、それがよ
  いなら、なぜ党内広めないのか。一人では何もで
  きぬが」に対しては「今は機構いじりの時じゃな
  い。急務は経済再建だ。それには自分は、13項目
  の景気対策案を持っている」と言って、減税や新
  国債等の施策のパンフレットをくれた。        
    当方としては同氏は有能博識なのだろうが、唯
  我独尊的で、少こし党内で孤立しているのではな
  いか、という感じを受けた。                  

9.小平忠正氏(北海道10区四期)の            
                          秘書の神谷裕氏より  
    北海道の議員としては、道州制は大賛成で、一
  日も早く実現したい気持ちでいっぱいだ。貴会の
  抜本的選挙作戦も大歓迎だ。議員連盟結成への参
  加もOKだ、とのこと。岩国さんの三重構造批判の
  話をしたら、国の権力の殆んどが州政府にいくの
  だから、道州制は、実質二階建てと考えたらよい
  のではないか、とのこと。長妻昭議員が連盟事務
  局長を買って出てくれている話をした。長妻さん
  とは親交を結んでいる。最適任だ。よろしく伝言
  乞う、とのこと。                            

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