1868年に殆どゼロから出発した日本の貿易で
あるが、日露戦争開戦の年1904年(明治37年)
には、日本の貿易額は6億9千万円となり、これが
1937年(昭和12年)には69億6千万円と飛
躍的な伸張をみせた。但し、満州事変以降は中国大
陸への侵攻とそれに伴う莫大な軍備拡張のお陰で日
本の円の価値は半分に下がってしまっていた。
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このような戦争経済への移行に伴い。莫大な国富
がその維持に為(100万の陸軍と世界第3位の海
軍力)に費やされ国民生活は益々困窮の度を深めて
いった。現在の日本も600万人の建設労働者を支
える為、景気対策の美名の元、公共事業に莫大な財
政を支出し国富の喪失は甚だしい。両者に共通する
要因は、飽くなき欲望であろう。
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