生活者主権の会/生活者通信/2002年08月号/01頁 生活者主権の会生活者通信2002年08月号/01頁 ..........作成:2002年08月10日/杉原健児

全面拡大表示

生活者通信【8月号】

第84号・2002年08月01日発行   ホームページ・アドレス http://member.nifty.ne.jp/ne/se/
年会費:初年度1000円以降3000円
郵便口座番号 00180-2-117354・郵便口座名称 生活者主権の会

発行人・編集委員:岡戸知裕/編集委員長:杉原健児
編集委員:板橋光紀・小俣一郎・河登一郎・佐藤鶴次郎・澤井正治・治田桂四郎・松井孝司
事務局:〒182-0014 東京都調布市柴崎 2-13-3 つつじが丘ハイム C509 杉原健児
TEL&FAX:0424-86-6497  E-MAIL:GEF03673@nifty.ne.jp


恫喝政治と辻政信

生活者主権の会代表 岡戸知裕

 鈴木宗男事件は、時として太平洋戦争当事の陸軍
参謀本部辻政信を思い起こさせる。彼(辻政信)は、
各種の処刑と虐殺事件に関与してきたが、とくに有
名な話としてフィリピン侵攻の際、マニラ市長の処
刑を命じたのは辻であったと言われている、この市
長処刑によりフィリピン人の対日感情が一気に悪く
なった。但し気骨ある現地司令官もいて、参謀本部
の処刑命令に対し、命令書の提示を求めた者もいた
そうだ、しかしそういう勇気ある司令官は後で激戦
地へ左遷されている。             
 当然不当な処刑及び虐殺はジュネーブ条約違反で、
陸軍大学出身の辻がそんなヘマをする訳はないが、
激戦地への左遷という人事を鞭として、彼は豪腕を
振ってきたわけだ。ここに鈴木宗男との共通点があ
る、つまり彼は、絶えず“証拠があるなら見せて欲
しい”といっているが、彼が証拠など残す訳がなく、
自分の命令を聞かないものは左遷人事を食らわせる
という、恫喝を強制力として使ってきたわけだ。こ
れは何も鈴木宗男にとどまらず、自民党のビジネル
モデルなのだ。                
 帝国陸軍はそういう人間を出世街道に乗せてきた
わけで、他にもノモンハンを指揮した牟田口、服部、
対米戦推進派でA級戦犯の岡田など枚挙に暇がない。
真に滅亡に至る人事システムだ。        
 その辻政信は、終戦後拘束される前にシンガポー
ルから抜け出し、徒歩で中国朝鮮経由でサンフラン
シスコ条約調印後帰国している。恐らく連合軍に拘
束されていれば、間違いなく戦犯となって死刑は免
れなかったであろう。             
 その後こともあろうに衆議院選挙に当選して、ベ
トナム外遊の際に行方不明となっているのであるが、
これはイギリスの諜報部員に殺害されたとかいろい
ろ噂されているが、ベトナムは日本軍がシンガポー
ル侵攻の際に、米の大量徴発を行ったところで、ベ
トナム人餓死者が100万人(恐らく実態は1万人
程度と推測されるが)という土地柄を辻が知ってい
たのかどうか分からないが、そこでかれは行方不明
になっている。これを「真に因果応報だ」と辻政信
一人を攻める事はたやすいが、彼のメンタリティー
は多くの日本人に受け継がれてもいる。特に権力を
持った人間達だ。               
 日本の再生は、志の高い、教養と常識のあるリー
ダーを必要としている。その様なリーダーを選ぶ我
々の見識が今、真に問われている。       

生活者主権の会生活者通信2002年08月号/01頁