生活者主権の会生活者通信2002年08月号/06頁..........作成:2002年08月10日/杉原健児

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第五回民主党議員訪問状況報告

道州制実現推進特別委員会(平岡昭三・松井孝司・橋本光治・岡部澄子)

1.H.14.5.14. 大出彰氏
    (南関東比例、神奈川二区、一期)より 
   先の総選挙でも、菅さんと連邦制、道州制を叫
 んだ位であり、道州制は大賛成だ。神奈川県では、
 道州制首唱の永井議員もいるし、皆んな道州制に
 異論はない。今の自民党の地方分権一括法は、税
 収の地方移転が、全くないから意味がない。中央
 官僚が税収権を離したがらないのだ。市町村合併
 だけではダメだ。議員連盟への参加もOKだ。と
 のこと。当方よりの「石井紘基氏の“日本が自滅
 する日”を読みましたか。あれほどこの国が自民
 と官僚による悪政の結果、この国が倒産寸前であ
 ることを克明にかいた本はない」に対し、良い本
 だ。とのこと。又「民主党はマスコミ対策が下手
 だ。もっと政策を書かせよ」にたいしては、「鈴
 木宗男追求と政策の二つを言っても、宗男のこと
 しか書かぬのだ」とのこと。         

2.平岡秀夫氏(山口県二区、一期)の     
            秘書の内山壱雄氏より 
   本人委員会出席のため急遽、秘書の代行説明と
 なった。平岡本人は道州制論者であり、議員連盟
 にも異存はない、とのこと。国税庁官僚の経験か
 らも、税財源を地方が持たないと、分権の実効が
 上がらないし、じわじわ地方分権強化ではダメだ。
 根本からの早期変革が本人の持論である、よのこ
 と。                    

3.田中慶秋氏(神奈川県五区、四期)より   
   道州制は大賛成だし、議員連盟にも喜んで参加
 しましょう。そもそも全国3000もの市町村の自治
 体では税の無駄使いだ。県を廃し、道州制にする
 ことによって、物凄い税の節約となろう。中央集
 権制のままでは、改革はできない。北海道とか九
 州など、地方のことが東京でわかる筈がない。夫
 々の地方に全てを任せればよいのだ。県をなくし、
 道州でくくる他ない。首都機能の相当部分が、既
 に埼玉県に移っている。首都機能移転は必要ない、
 とのこと。余談だが、「今、神奈川県連の幹部は
 若手から突上げられている。総辞職の時だが、若
 手も東京ばかり向かずに、本腰を入れて、神奈川
 地方の体制強化に注力して貰いたい」とのこと。

4.松原仁氏(東京三区、一期、松下政経塾出身の
 仲々の論客、ラジオ日本の番組も持っている由)
 より                    
   道州制も議院連盟も賛成だ。但し、財源をどう
 持っていくかが一番難しい処だ。昔の藩は300 あ
 った。市町村も、 300の小選挙区に合わせてその
 位にすべきだ。47の県は神聖ではない。シュンペ
 ーターの言う創造的破壊が重要だ。企業はM&A
 等でリニュー出来るが、政府は自らの破壊はでき
 ない。今、選挙区は大田区など分断されているが、
 選挙区を行政区にすべきだ。道州制も一気にやら
 ねばダメだ。細かいこと、あとで試行錯誤でやれ
 ばよいのだ。今、平等平等ばかり議論しているの
 は、おかしい。社会主義的だ。        
   強いものを強くし、全体のパイを大きくすべき
 だ。選挙の柱は3本にすべきだ。道州制と税制と
 国家の在り方を論ずる国家論だ。プラトン、モン
 テスキュー等々いろいろあるが、独自に政府国家
 論を持つべきだ、とのこと。当方より、石井紘基
 の「日本が自滅する日」の本を薦めたら、「出版
 すると聞いていたが、もう出たか」と言ってすぐ
 同氏に電話していた。平成維新の話しをしたら、
 「都議員の時、大前都選を助けた。ガラガラにっ
 ポンの人達とも仲良くしている。昔が懐かしい。
 大前さんのパーティーがあれば、ぜひ呼んでくれ」
 とのこと。                 

5.古賀一成氏(九州比例、福岡六区、4期)の 
            秘書の石橋英信氏より 
   急用で秘書との面談となったが、古賀は九州で
 もあり、道州制には賛成である。分権ワーキング
 のメンバーだが、今、国土交通委の筆頭理事の仕
 事が忙しい、とのこと。           

6.三井辧雄氏(北海道比例、一期)より    
   貴会の提案は、すばらしい。いちいちごもっと
 もだ。道州制も議員連盟も大賛成だ。連盟ができ
 たら、一番先に入ります。北欧3 国など見てご覧、
 数百万人単位の行政だから、福祉、医療、環境、
 税制、など皆うまくいっている。北海道は一つの
 政府として丁度良い。独立すれば、いろんなメリ
 ットが出て来る。北海道はハブ空港を作れば、世
 界と極めて近い。時差も一番先だから、金融セン
 ターも作れよう。自民ペースの各種委員会ばかり
 に忙殺されてはダメだ。早く道州制を実現したい
 ものだ。今後ともご支援を乞う、とのこと。  

7.前田勇吉氏(愛知六区、一期、松下政経塾、 
    前田利家の20代目の直系子孫の由)より 
   外務委員会に属し、先週、根室に鈴木宗男調査
 委で行って来た。外務省はガタガタだ。自民行政
 による悪弊が充満している。税金を払う者ばかり
 苦労し、税を食ってる連中だけが楽をしている。
 中央集権制は、官僚が統治しやすいだけで、この
 システムで官僚はダメになっている。民主党のい
 い所は、一年生議員でも、言いたいことが、言え
 る空気であり、自分も、9月の代表選に向け、率
 直に何でも言っている。党の政策は多数の羅列で
 ダメだ。優先順位づけが大事だ。それと有権者に
 わかり易いことだ。道州制の旗を大きく掲げるこ
 とに大賛成だ。議員連盟ができたら、一番先に旗
 振りをやらせて頂きます。自分も、分権ワーキン
 グチームのメンバーだが、今のチームは細かい政
 策を百も並べており、あれではダメだ、とのこと。

8.石毛えい子氏(東京比例、23区、二期)より 
   道州制と議員連盟も大変結構だ、とのこと。当
 方よりの「選挙に勝つためには、自民の悪口をも
 っと言うべきだ。民主の人は、皆んな上品で、他
 人の悪口を余り言わない。共産党など、それだけ
 で秋田湯沢の市長選に勝ったが」に対しては、女
 性は仲々、他人の悪口は率直には言えない。しか
 し、上手に言う手もある。今後、注意してやりま
 す、とのこと。               

9.江崎洋一郎氏(神奈川12区、一期)より   
   道州制は神奈川の永井議員の注力アイテムでも
 あり、議員連盟結成を含めて、大賛成である。只
 今、自分は地方分権強化の一環として、地元の湘
 南市誕生に向けての市町村合併に腐心している。
 もっとも、地元の人は地域主権が強化されても、
 行政上経験も浅く、自信がないという声も多い、
 とのこと。当方よりは「廃藩置県の如く、全国的
 に、ご一新だ、ということになれば、地元の皆さ
 んも又、考えが違って来るのでは」と答えておい
 た。                    

10.今野東氏(宮城1区、一期)より      
   道州制も議員連盟も大変結構だ。問題は、道州
 制を有権者にどう伝えるかだ、とのこと。当方は
 「以前、鳩山代表が之を1丁目1番地の政策だ、
 と言ったが不評だった。しかし今、自民の悪政が
 集中し、秋田湯沢に共産党の市長が誕生した如く、
 今まで自民だったが、このままでは飯が喰えない、
 何とか変えたい、と世直し待望論が高まっている。
 贈収賄、財政、教育、等の失政を挙げ、之等を道 
 州制で一挙に解決するのだ、と伝えればよいので
 はないか」と答えた。            

11.加藤公一氏(東京20区、一期)の     
            秘書の梅津徳之氏より 
   加藤は、道州制は賛成だが、選挙でそれ一本で
 は淋しくないか、又連盟よりもプロジェクトチー
 ムの方がよくないか、とのこと。当方は「勿論、
 いろんな争点を並べ、之等全てを道州制で解決し
 て頂けばよいのではないか」とした。     

12.家西さとる氏(近畿比例、二期)より    
   各自治体は、夫々の地域事情や特性を踏まえ、
 住民のニーズに合った政治を行っており、自治体
 より、主体的に、道州制をとの提案があれば、そ
 れを尊重したいと考えれいる。トップダウンでの
 道州制には、少し慎重になっている。先ず、自治
 体同志又は国と自深めていくことが必要と思う。
 当方は「生活者・地域主権の時代であり、誠に含
 みのあるお話だ。但し、政権奪取とこの問題をど
 う噛み合わせていくかが問題だ。」と答えた。 
13.鈴木康友氏(静岡8 区、一期、松下政経塾卒)
 より                    
   道州制を選挙の一本柱にするのは一つのやり方
 とは思うが、戦いは臨機応変、その時の関心の高
 い争点を突くべきだ。何れにしろ、貴案を参考に
 して次期総選挙の必勝を期します、とのこと。当
 方は「戦いは、争点を突くべくこと全く同感だ。
 但し、多くの有権者は、多くの争点・。その全て
 に応えるには、道州制が一番便利だ。何故なら、
 諸悪の全ては中央集権でそれらを解決するには道
 州制にして、全ての争点を白紙で書いていけるか
 らだ。魔法の杖だ。全てに応えられる一枚の紙は、
 今作成中で、できたら送る、とした。     

14.山元勉氏(近畿比例、四期、教祖委員長)より
   道州制は、党の公約の施策の一つだが、未だ今
 一つ、鮮明な図を描ききれていない。その実現を
 ライフワークにしている永井議員等を中心に、更
 なる検討と。研究を期待する。当方は「永井議員
 等とも連携を密にして勉強を進めている。何れに
 しろ、政権を奪取せねば話にならない。そのため
 には、一枚の紙で、裏には現政権の悪政の失敗例
 を百項目並べ、表には、民主党は中央集権を潰し、
 道州制にして地域に全ての権限を移せば、之ら百
 項目は、全て自ずから解決できると百例を並べれ
 ば、全有権者にアッピールできるのではないか。
 今、その一枚の紙のサンプルを作成中だ。できた
 ら送る」とした。              


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