生活者主権の会生活者通信2002年10月号/01頁 ..........作成:2002年09月28日/杉原健児

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生活者通信【10月号】

第86号・2002年10月01日発行   ホームページ・アドレス http://member.nifty.ne.jp/ne/se/
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発行人・編集委員:岡戸知裕/編集委員長:杉原健児
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事務局:〒182-0014 東京都調布市柴崎 2-13-3 つつじが丘ハイム C509 杉原健児
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生活先進国化が日本を救う

生活者主権の会代表 岡戸知裕

 戦後60年日本人は、軍事と政治から距離をおいて、
経済の拡大のみを指向してきた。その結果、自衛隊
の装備面では世界第2 位であっても、自衛もおぼつ
かない軍隊と、理念なき政治家ばかりが誕生し、数
字上の規模があっても(日本のGDPはドイツ、フ
ランス、イタリアの合計とほぼ同じ)経済成長の果
実を得ることができていない、それが日本人の幸福
感調査に如実に表れている、つまりあまり幸福とは
感じていないのである。            
 恐らく平均住居面積などはシンガポールの方が数
段上であろうし、米国と比較しても雲泥の差がある。
居住環境も加えるとさらに遠ざかってしまう。原因
としていえることは、日本が長らく生産者中心の社
会であった為だ。               
 その結果として非常に強力な産業国家を建設する
ことには、成功したが、生活の質という面(例えば
ウサギ小屋と呼ばれた住居)を犠牲にしてきたわけ
だ。この暮らしにくさが出生率低下という結果にも
なっていると思う。              
 人々はもはや画一的な物質の充足ではなく、多様
で高質な生活を希求しており、こうした変化に対し
て日本の政治官僚システムは、従来の組織、思考、
行動を変えることなく対応してきたのではないか?
共産国が画一的な物質の供給システムで行き詰まっ
たように、日本も従来型の政治官僚システムが生み
出す画一的な行政が限界点に達していることは明白
である。                   
 経済運営の視点を銀行やゼネコンの救済という生
産者の視点ではなく、生活者の視点に置き換えれば
景気は自ずから回復すると思う。        
 最近の道路公団改革の議論を聞いていると、民営
化委員会にしても、自動車ユーザーつまり生活者の
視点に立った議論がなされていないように思う。ま
してや自民党の議論などは、建設業界の代弁者であ
って、国民=生活者の視点など微塵もない。   
 アクアラインや本州四国連絡橋のような経済原理
を超えた、生活者である自動車ユーザー無視の価格
設定をしてみても車が走らなくなるだけという喜劇
を演じてしまうことになる。今こそ日本は生活先進
国を目指すべきではないか?自由競争を官民の世界
に公平に取り入れると同時に、国民が豊かさ・幸せ
・安心を実感できる社会を目指すべきだ。    
 国家間、企業間のグローバル競争が熾烈さを極め
てゆく中で、国家のダイナミズムと国民の幸せを両
立させることは、戦後の廃墟からこれまでの経済大
国を築き上げた我々の次なる目標とは言えないだろ
うか?日本が世界に先駆けて生活先進国のモデル国
家となる、そんな夢を実現したい。       

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