〜生活先進国が日本を変える〜
■ 現況
日本の高速道路は全額料金収入により建設されて
います。
自動車保有者は、この高速料金の他に道路建設目
的税であるガソリン税(48円/L)や、自動車重量税
等を含む自動車関係諸税(年間10兆円)を負担して
おり、長らく二重負担を強いられてきました。
さらに、高速道路に運賃プール制を採用したこと
により、地方の不採算路線の赤字を東名や名神など
償還が終わった路線が負担し、今後赤字路線の建設
が進むと、さらに値上げを余儀なくされてゆく状況
にあります。
これは、かつての国鉄と同じで、地方の政治家に
よる赤字路線建設が進められてきたことと、法外な
建設費による結果が現在の高額な料金体系の原因に
なっています。
■ 無料化は可能か?
二重負担問題にからむ、自動車取得税と自動車重
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量税、それに臨時措置として倍額に増額されてきた、
ガソリン税の半分を使用すれば、年間3.3兆円
(99年度)に及ぶ金利と償還費用にあてることがで
き、無料化が可能になります。
年間の道路建設費12.9兆円(99年度)の25%を
高速道路に廻せば良いことになります。25%減額
しても、今までと同じ距離をコストダウンにより建
設することは、充分可能です。
これによる経済波及効果は莫大なものがあるとい
うことは言うまでもありません。
物流コストの低減、人と物の自由な往来が可能に
なり、地方の観光資源の活性化にも繋がります。こ
れが内需拡大による景気の回復です。
今の民営化推進委員会の論議はこの点に全くふれ
ていなのが、不思議と言わざるをえません。
但し、無料化は、交通量の増加に繋がりますので、
ガソリン税を環境税として自動車のエネルギー転換
を図るよう誘導してゆく税制にすべきと考えます。
皆さんのご意見をお待ちしております。
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