生活者主権の会生活者通信2003年06月号/04頁..........作成:2003年07月06日/杉原健児

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大阪教育大学教授・長尾彰夫様
「朝日新聞の貴論文に関し」

神奈川県津久井郡  平岡昭三 H.15.3.10.

前略                     
(一) H.15.3.9.朝日新聞の「ゆとり(教育)を追
 う」この一年シリーズそのBの貴論文に快哉を叫
 ぶ読者の一人です。お説の通り、文部科学省が、
 「ゆとり教育」を捨てた、急激な方針転換は、誠
 に残念であり、全く納得がいきません。    
    私は、74歳の、あとは死ぬだけの一老人に過ぎ
 ませんが、この国の諸悪の原因は、全て中央集権
 制による諸規制の抑圧によるものであり、之を改
 めるには、その対極たる地方分権、地域主権の最
 も理想形である道州制に、早急に大改革するのが、
 唯一最良の方法だと思っております。その中で、
 将来のため、最も大事なことは、教育の荒廃、学
 校の崩壊の再建であります。         
(二)ゆとり教育が叫ばれだしたのも、このためで
 はなかったでのでありましょうか。      
    いじめ、不登校、少年犯罪、偏差値つめ込み教
 育、没個性人間創出、入試偏重で大学での勉強不
 足、等々が、結局は、社会を歪め、ひいては政治
 ・経済の活性化をもスポイルしている現状は、少
 しも良化しておりません。          
    勿論、個性ゆとり教育と学力の充実は、平行し
 て注力されるべきものであります。      
    片方だけというものではありません。    
(三)本当は、大学も全て民営化し、各地各道州で、
 夫々個性的教育制度を見出していくべきもので有
 りましょう。しかし乍ら、中央集権制が残ってい
 る間は、文部科学省に頑張って貰い、この両足を
 しっかり踏まえてやって頂くしかありません。 
    今後とも、皆んで声を大にして、このことを叫
 び続けようではありませんか。先生の後ろには、
 私同様、先生の声に声援を送る大多数の国民が居
 ることを、信じて頂き、益々ご健闘されることを
 祈念申し上げます。   乱文乱筆深謝。草々。

日本のSARS対策について

豊島区 吉井正信

  私は台湾でSARS(新型肺炎)による感染が発
生した直後の4月28日に台湾に入り死者が10名
報告された5月7日に帰国しました。その間台北近
郊の桃園のホテルに滞在し極力外出をしないよう過
ごしました。万が一風邪でもひいたら病院に隔離さ
れる可能性もあるためです。          
  滞在中テレビは、現地の放送とNHKの衛星放送
を視聴し、新聞は現地のと読売新聞を閲覧できまし
た。当然現地はSARSの報道一色で、感染者数、
死亡者数の速報と如何にして感染を防ぐべきかと市
民への注意を繰り返してました。一方日本では小泉
首相が『日本は検疫体制がしっかりしているから大
丈夫』の一語だけで対岸の火事としてみていた感じ
がしました。果たして検疫体制如何だけで感染を防
ぐ事が可能かと疑問に思いました。       
  5月7日成田に到着した時、当然質問表なり体温
測定が行われると思っていましたが、予想に反し無
条件パスでした。島国ゆえの過信でしょうか。否、
どう見てもSARSに対する認識不足によることだ
と思います。                 
 必要以上に恐怖心をあおる事はないが、現在のよ
うな飛行機による大勢の人々が国境を超えて行き来
している時代にしては首相をはじめ厚生労働省の役
人達は甘すぎるのでないでしょうか。      
  先日台湾から日本に観光にきた台湾の医師が帰国
後SARSに感染した事が分かり大騒ぎになってい
ますが、今のところ感染者がでていないのは幸運と
しか言いようがないと思います。        
  日本人は清潔好きだから大丈夫と台湾でもいわれ
ましたが、日本の医者ははっきりと幸運に恵まれた
だけでいつ感染者を出してもおかしくないと言って
ます。問題はSARSが上陸した時にカナダのよう
に短期間で封じ込めるかどうかだと思います。日本
は院内感染の対策は先進国の中でも後れていると聞
いています。それなのに厚生労働省はその自覚が足
りないのではないでしょうか。         
  日本の疫学専門家は研修生を含めても16人しか
いないと本日の日経新聞に書いてありました。今す
ぐにハコモノ行政を改め基礎体力を鍛えるべく予算
の再配分を望んで止みません。         

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