先の大戦で、戦争の帰趨を制した戦いとして、マ
リアナ海戦(昭和19年6月)が挙げられると思う。
理由は、サイパン/ グアムの喪失で日本本土への戦
略爆撃が可能になる為である。結果本土空襲は昭和
19年11月より始まっている。
この戦略的に非常に重要な海戦を前にして陸海軍
による予算のぶんどり合戦が繰り広げられ、最終的
に陸海軍予算は2等分という悪しき平等主義で決着
が図られた。
海軍内部にも、戦艦大和(昭和20年4月沖縄特
攻で沈没)、武蔵(昭和19年10月のレイテ沖海
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戦で沈没)の投入により、この海戦に持てる全艦船
を投入するという意見もあったが、 これも、too
little too late で2隻の大戦艦も使用されずに惨
敗に終わっている。
日本の現状もこのような悪しき平等主義、分立的
な対立と統合機能の欠如、小出しの政策など基本的
な側面は現在も何ら変わりなく、まさに太平洋戦争
の総括を学校でも、社会でも行って来なかったつけ
が回ってきているようだ。
太平洋戦争に2度負ける愚行を繰り返してはなら
ないと思う。
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