生活者主権の会生活者通信2004年02月号/01頁 ..........作成:2004年01月24日/杉原健児

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生活者通信【2月号】

第102号・2004年02月01日発行   ホームページ・アドレス http://member.nifty.ne.jp/ne/se/
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避戦論は新たな戦争を招く

生活者主権の会代表 岡戸知裕

 第一次世界大戦の戦禍が余りにも悲惨であった為、
イギリスやフランスでは二度と悲劇を繰り返したく
ないという国民的世論が大勢を占めていた。またア
メリカに於いても二度と再び欧州の地でアメリカ人
青年の血を流したくないという強い世論が支配的と
なり、ルーズベルト大統領の第三期目の選挙公約に、
欧州への軍事的な介入は行わないことが盛り込まれ
ていた。                   
 ところが歴史というは、実に皮肉なものでこうい
った避戦論がかえって、ドイツやイタリアなどの全
体主義政権の侵略行為を助長する結果となってゆく
のである。                  
 その最初の事件は、ムッソリーニによるエチオピ
ア侵略でイギリスを中心とする国際連盟は非難決議
を行ったが、軍事的圧力を伴わないものであった為、
結果的に国際社会はエチオピア侵略を認めてしまう
形となった。このことが当時のヒトラーや日本の陸
軍参謀本部に大きな示唆を与えたことは否めない。
 重大なヴェルサイユ条約違反であり、当時のドイ
ツにとって危険極まりないラインラント進駐もドイ
ツの将軍たちの大反対にも拘らずヒトラーの独断に
より強行されたが、これも英仏の譲歩により、かえ
ってヒトラーの国内における発言力の強化に繋がっ
てしまっている、その後に続くオーストリア併合、
ズデーテン地方の割譲により、第3帝国に組み込ま
れた人口は1千万人に達し、特にチェコのスコダ軍
需工場の取得はヒトラー政権の軍事力強化に多大な
貢献を果たしている。             
 結果的にみて軍事的制裁を加えることが可能であ
ったラインラント進駐のころと、1939年のポー
ランド侵攻時点を比較してみた場合、ヒトラーの軍
事力、特に航空兵力は飛躍的に向上し、英仏が共に
戦っても勝てるような相手ではすでに無く、再度の
米国の参戦なくしては収拾がつかないような状況に
なってしまっていた。             
 こういった歴史的な事実を背景として現代を見た
場合、テロリストやテロ支援国家の要求に屈してゆ
くことは、まさに危険極まりない行為であることは
明らかで、特に北朝鮮による核開発とロケットが結
びついたときに、日本の安全保障に与える衝撃は計
り知れない。また韓国での太陽政策にしてもその効
果には甚だ疑問があると言わざるを得ない。   
 やはり日米同盟の堅持なくして拉致犠牲者返還を
含む北朝鮮問題を解決できないのというのが厳しい
現実であると思う。              
 今イラク派遣でゆれている国内世論であるがイラ
クへ行くと自衛隊と日本本土がテロの脅威にさらさ
れると言うような幼稚な議論で果たして日本の経済
規模に見合った、眼に見える国際貢献というものが
できるのだろうか?              

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