生活者主権の会生活者通信2004年02月号/06頁..........作成:2004年01月24日/杉原健児

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平成維新の実現を希求される全国の皆様への手紙

道州制実現推進特別委員会委員長 平岡昭三 h.16.1.10.

前略                     
  平成維新を実現するための一手段の提案   
(一)  全国の皆様明けましておめでとうございま
 す。新年に当たり、首題につき、僭越乍ら一つの
 提案を申し上げたいと存じます。申すまでもなく、
 平成維新の実現につきましては、皆様、十数年来、
 切にご腐心され、諸活動を重ねて来ておられる事
 であります。しかし乍ら、諸般の情勢を鑑みるに、
 全国的に見て、一般国民のその気運の盛り上りは、
 今一つの感であります。           
    当初、大前研一先生は、その実現の目標を、20
 05年に置いておられました。もう来年であります。
 この目標通りにいかないにしても、何とか之に近
 づけたいものであります。そこで、新年に当たり、
 平成維新とは何か、その実現のために、私たちは
 何に注力すべきか、という事を、今更ではありま
 すが、再確認してみたいと思います。     

(二)平成維新の誓い及び平成維新憲章を再読致し
 ますと、その表現はかなり抽象的であります。唯
 一具体的なのは、「中央集権システムの解体と真
 の地方自治の実現」であります。之を更に具体的
 なものに置き換えますと、この十数年来、大前先
 生が  叫び続けて来ておられる「道州制の実現」
 に他ならないのであります。それでは、中央集権
 制の政治システムを道州制のシステムに大変革す
 るには、どうすればそれが実現できるでしょうか。
 どうするのが早道でありましょうか。その方法論
 は、人によって意見がいろいろあろうかと思いま
 す。しかし乍ら、私は次の方法が最も具体性があ
 り、早道だろうと確信するのであります。   
1.この国の政治システムを大変革するには、最大
 野党がその気になり、有権者の最大多数が、之を
 支持する事が出来れば、それが一番早道だし、実
 現の可能性も高いと思うのであります。それ以外
 にちょっとやそっとで国民運動を起こしたり、与
 党自身の大変革を求めたりしてみても、それは至
 難な事と思います。しかし、他に良策があれば、
 聞かせて頂きたいですが、悲観的にならざるを得
 ません。                  
2.幸い、野党第一党の民主党は、党の基本政策と
 して、10年かけての道州制の実現を掲げておりま
 す。同党の菅代表、岡田幹事長を始め、主だった
 幹部の多くは、大前先生が、国会議員による平成
 クラブを結成し、与野党を通じ、100 名もの議員
 が参集した時の方々であり、平成維新と道州制の
 基本精神を熟知、体得した人たちばかりでありま
 す。であるからこそ、同党は道州制を標榜してい
 るのであります。              
3.今回の総選挙では、民主党が自民党の得票を大
 きく上回りました。之は、国民の大多数が、長年
 の自民党の中央集権の悪政に、ほとほと嫌気がさ
 し、政権を民主党に交代させるべしとの、強い意
 思表示に他なりません。残念乍ら、第二、第三党
 の連携により、小選挙区では逆転するまでには至
 りませんでした。しかし乍ら、この国民の意識の
 底流は変らず、次回の総選挙では、いよいよ政権
 交代が決定的になって来ると感じられる状況であ
 ります。という事は即ち、私たちの長年の念願で
 あり、私たちの活動の全ての目標である平成維新、
 道州制が、民主党によって実現される高い可能性
 が出て来たという事であります。       
4.従いまして、私たちは、この事を拱手傍観して
 いるわけには、いかないのではないでしょうか。
 それでは、同党による道州制実現をプロモートす
 る為に、私たちは何が出来るでありましょうか。
 何か良策があれば、ご教示下さい。勿論、次期参
 院選、総  選挙に向けて同党関係者を支援したり、
 現在の会の活動の中で、之に関連する事に更に注
 力する、等があると思いますが、他に何か、ない
 でしょうか。                

(三)  そこで私の提案は、次の通りであります。
1.知日派NO.1のジャーリストのカレル・ヴァン・
 ウォルフレンは何時も叫んでおります。「民主国
 家の市民が第一義的にやるべき事は、自分の選ん
 だ選良たる政治家及びジャーナリズムに対し、常
 に自分の意見や要望事項を表明する事である。」
 「之は結構効果が上がるものである。複数の人か
 ら、類似の意見や要望が多数あると、捨ておけな
 くなる。」との事であります。        
2.私も全く同感であります。故に私は、この十数
 年来、国会議員、自治体議員、大手新聞社、地元
 新聞社の編集長及びテレビ局の編成局長並びに文
 芸春秋、選択、等の雑誌の編集局長宛に、下記の
 ような手紙、FAX を送り続けております。その内
 容は、政治家宛には、「もっと道州制を有権者に
 よく説明し、理解を得る努力をされたい」とか、
 マスコミ宛には、「道州制是非の議論をもっと紙
 面、画面で活発にやるべし」等であります。  
3.以上の次第でありますので、皆様におかれまし
 ても、類似のアクションをとって頂きますと、効
 果が上がるのではないでしょうか。一人でやって
 もダメであります。勿論宛先や内容は、皆様のペ
 ースと言葉で、自由にやって頂けばよろしいわけ
 であります。その谷川のひと雫が、やがて大河に
 なることを確信しております。毎日の新聞・テレ
 ビを見ていれば、ご意見・ご要望の切り口には、
 こと欠きません。              
(四)以上私から、皆様へ大変押しつけがましい事
 を申し述べさせて頂きましたが、どうか意のある
 処をお汲み取り頂き、ご了承賜わりますれば有難
 く存ずる次第であります。勿論、お聞き流しでも、
 一向に差し支えありません。たとえお一人でも、
 ご賛同、ご実行頂ければ、誠に幸せであります。
 そして、それらのアクションの情報交換が出来れ
 ば、更に幸甚であります。E メール等駆使される
 とよろしいのではないでしょうか。      
   大前先生の年頭のお言葉では、「もう日本に対
 して言うことは残っていない 。しばらくは、外 
 に向けた仕事に精進する。」との事であります。
 その間、私たちは、少しでも、先生のお考えの道
 州制実現のプロモーションが出来れば、よろしい
 のではないでしょうか。           
   道州制の実現は、もうあと一息の処まで来てい
 ます。同志の皆様とこの様な活動を共にすること
 が出来れば、之に過ぎる喜びはありません。  
  終りに、私が、年頭に、民主党の幹部約50名に
 送りました檄文を、茲許ご参考に供します。  
 益々の皆様のご多幸を祈念申し上げます。 草々

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