戦争終結宣言が出ても未だに戦争状態の続くイラ
クの現状と、それに伴う憲法違反の疑いもある自衛
隊の海外派兵で、国論が二分されている今こそ、平
和と安全をめぐり賛否両論大いに議論し意見を交わ
すべき時と考え投稿いたします。
本会の機関紙「生活者通信」1月・2月号で、岡
戸代表の自衛隊イラク派遣賛成&避戦論は新たな戦
争を招くを主張し、会員の方からのとりわけ板橋氏
の多面的視点で展開された反対論、それに対する代
表の丁重な説明・反論は中々読み応えのある会報で
した。
1945年敗戦時、私は18歳で戦争の惨禍・塗炭の苦
しみを体験した世代として、喜んでこの論争に入り
ました。岡戸代表は、石油資源の90%を依存する中
東の不安定は、国益を害し日本の生命線を脅かし、
また日米同盟の立場から自衛隊派遣やむなしと述べ、
避戦論は新たな戦争を招くと、過去の歴史からテロ
や核ロケットの脅威とは断固戦うべしの論陣を張ら
れています。
私は先ず中東の不安定は、何処の国が国連安保理
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事会の承認もなく世界を混乱させているかを問いた
いし、小泉内閣がしきりに発言して止まない「国際
社会&国際貢献」と言っても、国連 191国のうち部
隊を派遣している国は40に満たず、米国とそれを支
持する国だけです。イラクの石油がなければ国の経
済が危機に瀕するとも思いません。
それよりも何よりも、石油利権のため、クラスタ
ー・デイジーカッター・劣化ウラン等の残酷な殺戮
目的の非人間的爆弾や高度に電子化されたサイバー
兵器で、何の罪も咎もない女性・子供・老人が殺さ
れていることをどのように受け止めるか、万物の霊
長ともいわれる人類の、資質の根底が問われている
と言っても過言ではないでしょう。
「避戦論は新たな戦争を招く」は全く逆で、人類
の歴史が教えるのは、武力では真の平和は生れない。
だから戦争が止むことなく繰り返されているのだと
私は思います。代表の母校、三田の校章は確か「ペ
ンは剣よりも強し」ではなかったでしょうか。
ではどうすべきか、紙面の都合もあるかと思いま
すので、次回にそれを申し述べます。
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