生活者主権の会生活者通信2004年05月号/03頁..........作成:2004年04月28日/杉原健児

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内閣総理大臣 小泉純一郎様

生活者主権の会 政策審議担当役員 岡部俊雄(66歳) 平成16年3月23日

拝啓 前略
 イスラエルがとんでもない事をしてしまいました。
 国境でもない所に遮断壁を作るなど、いくら混乱
の地でもやり方がひどすぎると思っていた矢先に、
今度はついにヤシン師を殺害するというテロまでや
ってしまいました。
 イラク問題が泥沼化しつつある中東に、これでも
かというような決定的ダメージを与えてしまいました。
 中東混乱、世界混乱が更に深まりそうです。  
 それを実行した、狂った様なシャロン首相と、そ
れを支えているブッシュ大統領とその取り巻きに世
界を勝手にされてはたまりません。       
 長くて複雑な歴史を知り、深い洞察力が有り、真
に世界平和を求める、冷静で実行力の有る政治家と
市民の手に世界を取り戻さなければなりません。 
 イラク問題ではブッシュ大統領に全面的に協力さ
れ、対外的に我々日本国民を代表する小泉首相が、
今回のテロに対し、昨日、「お互い自制心を持って、
解決に向けて努力してほしい」と、お互いだけでは
解決出来ないことが分かり切っていることを、人ご
とのようにコメントされことには納得が行きません。
 小泉首相は、我が国が長い間政治的に中立を保っ
てきた中東の地に、ついにアメリカ寄りの立場で、
建て前が何であるにせよ軍隊(自衛隊)を派遣して
しまいました。中東は最早我が国にとって政治的に
人ごとで済ませられる所ではありません。    
 今回のイスラエルが実行したテロに対し、日本国
首相として強く抗議してもらいたいと思います。本
日、官房長官と外務省から抗議の表明がありました
が、イラクへの自衛隊派遣に対する小泉首相の言葉
は、我々国民や中東の人々の耳に強く残っておりま
す。                     
 今回のことについても、聡明なる小泉首相が自ら
の言葉として強く抗議されるよう希望します。  
                    敬具 

玄場光一郎様 憲法調査会分権部会をオブザアブして

生活者主権の会 道州制実現推進委員会 平岡昭三・岡部俊雄

前略                     
 H.16.4.6. 第二回掲部会をオブザアブさせて頂き、
まことに有難うございました。お礼の気持ちを込め
て、一言、感想を述べさせていただきます。   

(一)国会図書館専門調査員高見氏の見解及び各議員
 との Q/Aは、大変熱気もあり、興味深く感じまし
 た。高見氏は官僚の一人でもある割には、相当は
 っきりした見解だったように思いました。しかし
 ながら、一番肝心な、現憲法下での道州制の可否
 について、一般論として一旦「可能」としながら、
 前岡山県知事長野士郎の連邦論に対しては、「微
 妙」としている点,ちょっと腑に落ちないように 
 思いました。                
  何故なら、同氏の見解では「三権のうち、一つ
 でも中央に残れば、道州制は可能」という事であ
 ったのに対し、長野氏の連邦制は、三権の全てに
 つき、部分的に中央に残してあるのだから、「微
 妙」でなく、「可能」であっても良いのではない
 でしょうか。ここらが、官僚の限界であり、長野
 氏のような具体論が出てくると、その可否は「微
 妙」だ、というように微妙に逃げている、という
 事ではないでしょうか。           
  何れにせよ、改憲は国民・与野党の総意を要し、
 時間がかかるわけですから、それを待たず、現憲
 法下での道州制における三権委譲の具体案を、ど
 しどし固めて世に問われ、改憲が実現したら、更
 に道州制の法整備を進める、という二段構えで行
 かれるべきではないでしょうか。       
  民主党も、之まで、司法権と立法権をどうする
 か、という事については、余り突っ込んだ検討が、
 なされていないように思いますので、重要な論点
 として整理され、議論されては如何でしょうか。
 我々も、大変関心があります。        
  また、江口克彦、大前研一、永井英慈、長野士
 郎などの各氏を呼んで、突っ込んだ話をするのも、
 良いのではないかと思います。        
                       
(二)それとは別に、仙谷会長のお話で、「徳島のよ
 うな田舎では、改憲論や道州制など言っても、皆
 さんはピンと来ず、補助金の話ばっかりであり、
 道は中々遠い。」と言っておられましたが、地方
 では、正にその通りだろうと思います。    
  しかしながら、地方の各議員こそ、勇気と自信
 を持って、其処のところを説いて頂かねば、なら
 ないのではないでしょうか。だって、「自民を倒
 すために民主は在り、その悪政の根源は中央集権
 であり、それを廃した後は、分権の理想の形の道
 州制しかないし、その為にこそ党は道州制を基本
 政策に掲げているわけだし、それによって世の中
 は必ず良くなるし、話は簡単であり、話せば必ら
 ず分かって貰えるし、その説得にこそ政治家の醍
 醐味が有る。」と思うのですが、如何でしょうか。
                       
(三)以上、率直な感想を述べさせて頂きましたが、
 少しでもご参考になれば幸せです。そして、若干
 の刺激にはなろうかと存じますので、次回以降も
 本聴講を、かくべつを持って、ご許可賜りたくお
 願い申し上げます。           早々

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