3月22日 パレスチナ・ヤシン氏暗殺される
3月23日 小泉首相「お互いに自制心を持って、解決
に向けて努力してほしい」と発言
3月25日 小泉首相 イスラエル非難のコメント
3月25日 アメリカが国連のイスラエル非難決議を否
認
3月26日 川口外相 アメリカ・パウエル国務長官に
電話協議でイスラエル批判
3月27日 川口外相 パレスチナに遺憾の意を表明
3月30日 川口外相 イスラエルと電話協議でイスラ
エルを批判
ここまでのヤシン氏暗殺の一連の流れだが、大筋
は国連の中でもドイツを除くEUはイスラエルを非難
し、アメリカは非難しなかったということである。
(将来の歴史の教科書にもほんの一行こう書かれる
だろう。)
ところで日本はこの件に対してどのように関連し
ているのだろうか。
パレスチナと日本は地理的にも歴史的にも関連が
ないため、今回の件も直接の関係はないだろう。小
泉首相の23日の発言はその点では的を得ていたので
ある。しかし、どういうわけか3日後にはイスラエ
ル非難の発言をしてしまったのだが、タイミングが
悪すぎた。アメリカがイスラエル非難決議を否認し
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た直前であったからである。この後は小泉首相はこ
の件については発言していないようであるが、川口
首相の行動には執念のようなものが感じられる。
アメリカはイスラエルを非難しないといっている
のに、執拗に電話で抗議した。その後パレスチナに
お悔やみの電話をいれ、さらにイスラエルに直接電
話し非難している。これほど露骨な非難行動は一国
の大臣として妥当なのか疑問である。嫌がるアメリ
カを無理やり説得してイスラエル非難をしようとし
ている。ここまで執拗にイスラエル批判するのは何
か理由があるのだろうか。また、アメリカを説得し
て何かメリットがあるのだろうか。
アメリカがこのような川口外相の理不尽な行動に
文句をいわないのは、日本がイラク派兵しアメリカ
を助けているからに過ぎない。
その後は中国で、首相の靖国参拝について抗議さ
れたり、イラクの日本人人質事件でアタフタしたり、
これでは家庭の主婦と同じである。
一国の大臣は非情と言われようが、常に国民の利
益を考えて行動する必要がある。しかし今回の川口
外相の一連の行動には国民の利益を守るものという
気概が感じられない。
単に感情的に行動しただけである。そのような軽
い行動は海外から足をすくわれてしまう。
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