大英帝国の衰退に深く関る要因といえば、20世
紀の二度にわたる世界大戦だろう。特に第二次世界
大戦における国富の喪失は非常に大きいと思う。
現代の日本も国債のみならず、我々の年金掛け金、
郵貯の資金を湯水の如く公共投資に振り向けてきた、
これは丁度太平洋戦争を郵貯と戦争国債で戦ったの
と同じ構図である。軍隊を公共投資に替えてみれば
理解は容易だ。
景気の回復といっても一部の輸出企業に留まって
いるのは、今なお国富の流失が止まらないことにも
要因があると思う。小泉改革とはこの国富の流失を
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形を変えて続けようとしているに過ぎない。
日本はG−8の中で唯一の有色人種国家で、明治
以来の日本の経済的な成功は西欧世界に於ける人種
偏見の解消に大きく貢献してきていると思うし、今
後も唯一の非白人国家の代表として、そしてアジア
の盟主として世界の中で尊敬を勝ち得るような貢献
をして行かなければならないと思う。
今の日本に必要なのは、公共投資という現代の病
から一刻も早く立ち直ることであり、その為にはサ
ッチャー/レーガン改革に似た本物の改革が必要で
あるということは言うまでもない。
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