生活者主権の会生活者通信2004年09月号/05頁..........作成:2004年08月31日/杉原健児

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朝日新聞東京本社編集局長様
「一千兆円大借金の解決策」

神奈川県津久井郡城山町若葉台5-3-17 平岡昭三(75才)
(一)わが国の借金は、国債、地方債、特殊法人等
 の借金を併せれば、優に一千兆円を超え、その殆
 どは赤字補填の為のものである。そして、国債の
 大半は国の機関が保有し、自分の借金を自分が引
 き受けるという、自家撞着国家になっている。借
 金は利息に追われ、雪達磨式に殖えていく。最早、
 この国は、沈没寸前の状態である。      
(二)それにも拘わらず、政府も与野党も、朝日を
 含むマスコミも、有識者も、誰も皆、この最重要
 問題を、どうやって解決すべきなのかには、口に
 チャックを掛け、その解決策を真剣に議論しよう
 ともしない。誰も臆病で、恐ろしくて、勇気を持
 って、こ問題に取り組んでいない。      
  勿論、その責任は政府にあるが、誰もその責任
 を追及する事もしない。本件の情報開示も疎かで
 ある。一体、この国はどうなっているのか。  
(三)物事の本質に真剣に取り組まず、日和見でそ
 の日暮らしを続けていれば、どういうことになる
 か。誰も、開戦に反対せず、破滅に突き進んだ太
 平洋戦争と同じ轍ではないのか。       
  朝日にも、類似 の当時の前科がある。時恰も、
 朝日新聞経済部が今春発刊した "日本縮小”で言
 うように、この国は今、極めて深刻な "少子老齢
 化”にも直面している。同部は自ら、この問題に
 真剣に取り組んで来なかったと反省の弁を明記し
 ている。                  
(四)これ等根本的解決策は、与野党が立案・決定
 ・実行し、解決すべき問題だと、マスコミは呑気
 に構えていてよいのであろうか。国民全体、マス
 コミ、学者、有識者、専門家等、こぞって知恵を
 出しあって、解決案を提示し、それを与野党が選
 択すべきであり、まづはマスコミが口火を切って
 警鐘を乱打し、自らも対策案を天下に示すべきも
 のと思うが如何?              
  今こそ朝日は、社会の木鐸として、問題提起を
 図らねば、日頃の奇麗事の示しはつくまい。  
  以上、意のある処をお汲み取りねがいたい。 
              乱文乱筆深謝。早々

叶V潮社編集部気付 津本陽様
「"巨眼の男"のドラマ化について」

神奈川県津久井郡城山町若葉台5-3-17 平岡昭三(75才)
(一)私は、あなたの著書の愛読者です。その殆ど
 を読んで来ましたが、中でも、この三巻一千数百
 頁に最大の感銘を受けております。今まで多くの
 本が他の人々から出されておりますが、之ほど明
 治維新と西郷隆盛を活写した本はありません。い
 ろんな当事者達の日記や評伝を、随所に散りばめ、
 同時進行劇の如く、立体的に描写した様は、読者
 に生々しく、当時を偲ばせるに十分であります。
  之までの本は、比較的に、断片的一面的であっ
 たのに対し、この本は大西郷他の人々の、交流や
 チームワークにより、あの大維新が、如何にして
 なされたか、一大パノラマ的に明示してくれてい
 ます。更に、維新の英傑達も、維新の最終段階で
 は、業者と結託し泥にまみれたり、世に逆らい、
 憤死したりした姿も活写しております。    
(二)時恰も私達は、長年の過度の中央集権政治が
 終焉に近ずき、地方分権政治が之にとって代わら
 んとする、歴史の踊り場にいる感じであります。
  貴方はこの時にあたり、その思いもあって、こ
 の大作をものされたのではないかと愚考しており
 ます。今や、政界には政官業の癒着により一千兆
 円の大借金ほかの諸悪が充満しており、明治維新
 の末期の状態に酷似して参りました。大多数の国
 民は、この腐敗政治の一掃と真の新しい政治改革
 の出現を、希求している様相であります。   
(三)そこで私は、貴方が映画界、新劇界、歌舞伎
 界などなど、各界の巨匠に呼びかけて、本書のド
 ラマ化を要請されるべきだと、存ずる次第であり
 ます。そうすれば、上述の如き意味合いから、そ
 れらのドラマは元禄忠臣蔵の如く、末代までも語
 り継がれる一大国民的ドラマに仕上がるは必定で
 あります。そしてそれが又、この国の政治を大改
 革する一大導火線にもなるでありましょう。之こ
 そ、私が貴方に、ドラマ化をお勧めする所以のも
 のであります。               
              乱文乱筆深謝。早々

『選択』編集人・高馬卓史様 発行人・湯浅正巳様
「限界に来た "財政危機" に感銘して」

生活者主権の会・道州制実現推進委員会委員長 平岡昭三
(一)私は、貴誌の長年の愛読者であります。8月
 号の掲記事に感銘を受けましたので、一筆啓上仕
 ります。                  
  実は私も、貴誌を見る前に、本件を憂慮し、朝
 日新聞の編集局長宛に「一千兆円大借金の解決策」
 と題し、別添の手紙を送ったところであります。
 その主旨は、貴誌と全く同様、この最重要問題を
 誰も、真剣に採り上げないのは、どうした事だ、
 という問題提起であります。         
  特に驚くべきは、その責任当事者である与党も、
 それを指弾すべき野党も、臆病なのか、勇気がな
 いのか、解決策を持たない故か、何も言わない事
 であります。                
(二)勿論、その解決策は、容易な事ではありませ
 ん。余程思い切った抜本策を講じなければ、瀕死
 の重病人の救いようはありません。ここは一つ、
 臆病で腰抜けの与野党に任せず、国を挙げて討議
 し、抜本的解決策を見出し、あと与野党に実行さ
 せるべきであります。            
  最早や、国も国民も断崖絶壁に立たされている
 のであります。そこで、日頃、卓見を披露して来
 られている貴誌こそ、この事を更に継続して、世
 に警鐘を乱打し続けるべきだと存じます。今月号
 に限らず、当分の間、毎号毎号、手を代え品を代
 えして、叫び続けて頂きたいと思います。   
  それこそが、貴誌の子会社問題の名誉回復の早
 道でもあると信ずる次第であります。     
  貴誌の益々のご発展を祈念し、乱文乱筆を深謝
 致します。                 
                     早々

生活者主権の会生活者通信2004年09月号/05頁