生活者主権の会生活者通信2004年11月号/05頁..........作成:2004年11月07日/杉原健児

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<ネットデモクラシー特集>
市民活動に必要不可欠なツールとなった

東京都渋谷区 林 浩美 (m163m@k7.dion.ne.jp)

 ここ10年でのパソコン普及率は98%にも及び、個
人でのインターネット接続率は急激に伸びている。
我が家の娘も公立小学校に入るとすぐ(11年前)に
パソコンを用いた授業が開始され、中学から入学し
た私立校ではホームページ作成まで授業で行った。
学校HPからチャットネットによる ICT(双方向)
のやり取りができ、24時間体制で学校が機能してい
る。父兄も授業風景がパソコンで見ることができ、
出欠の届出までがインターネットで可能なのである。
世の中は急速に変化してきている。このようなIT
教育を受けて育った子供達は家庭学習一つ取っても
パソコンの利用率が非常に高い。資料検索、情報収
集、資料づくりにと今やパソコンは時代の必須アイ
テムだと言える。               
 その上で大事なことは、大量に発信される情報の
質の問題である。一方的に発信されている情報、各
HPなどの主張に対してその裏付けをとる方法は少
なく、悪質な情報、非合法な情報に対しての規制が
皆無な状態なのが現実。また、双方向のやり取りに
おいては様々な誹謗、中傷、論理の押し付けなど、
制御不能な状態に陥りやすいという欠点もある。 
 しかし、ここまでインターネットでの情報配信が
はびこっている世の中で、これを利用しないでいる
ことはある意味時代に乗り遅れていることでもあり、
大儀をもって将来を考える市民活動においてはなく
てはならない武器である。最近では「政治家を志す
もの、自身のHPすら無くってどうする」と言われ
るほどに、皆こぞってHPを立ち上げるので政治家
専門にHPを作成するウェブデザイナーまで現れて
いる。その費用対効果は従来のリーフレットやチラ
シなどの効果にには比べられないものがある。字数
の制限や決まりがない分、自身の得意分野に対する
考えや主張を余すところ無く公開でき、読み手側も
関心の深い情報を選んで読み取ることが出来るので
押し付けられている感が薄い。         
 また、居ながらにして各政治家の主張や考え方を
比較検討する事も容易に出来る。政治家は選挙中の
名前の連呼活動に力を注ぐより、HP作成に力を注
がなければならなくなる日もそう遠くはない。HP
を立上げるとアクセス数の確認ができ市民の反応が
確かめられ、さらに意見返信なども募れば一般市民
に対するマーケティング作用も働くのである。  
 インターネット配信の利点と言えば、なんと言っ
ても政治や社会活動に時間を割けない30代、40代の
働き盛り世代サラリーマン層の活用が多いことと、
20代の志高き若者達の利用率が高い事。そして世界
中どこにいてもアクセスが可能な媒体である事。そ
こへ向かって力強い情報を提供し、実現可能な選択
肢の提案をする事は、市民活動に携わる者たちの 
使命でもあり、やがて大きな時代の変革を迎えるで
あろう今の社会には、必要不可欠な情報発信ツール
であると感じる。               

<ネットデモクラシー特集>
メーリングリストは実に便利です

生活者主権の会代表 小俣一郎 (i.omata@nifty.com)

 私は代表として現在会の運営の中心にいるわけで
すが、近頃つくづく思うのは、メーリングリストは
実に便利だ、ということです。         
 当会では現在、「会員ML」と役員間の意思疎通
のための「役員ML」の2つを活用していますが、
このメーリングリストのよいところは、何と言って
も情報を共有できるところにあります。     
 当会の議決機関は運営会議でありますが、月1回
の会議では十分な議論という観点からはどうしても
制約が出てしまいます。そこで、役員MLを使って
頻繁に情報交換をしたり、議題についても前もって
意見交換をして、ある程度方向性を固めてから会議
に臨めることは、会議の運営上も実に効率的です。
10月の運営会議では「道州制推進」関連の議論を行
いましたが、担当の岡部副代表が事前にそのための
資料をMLで送って下さっていたので、それに対す
る問題意識を持った上で議論を行うことができまし
た。運営会議で初めて見た資料を基に議論を展開す
るのと比較すると、それは何倍も、何十倍も効率的
でありました。                
 と、私はその有用性を力説しているわけですが、
実は、私がメールを始めたのは昨年の12月のことで
した。その有用性はそれなりに認識しておりまして、
いつかはやろうとは思いながら、なかなか踏ん切り
がつかず、江頭さん、平岡さんと共に『最後の砦』
でありました。当然、役員MLにも参加していませ
んでした。                  
 今日、その有用性を痛感するにつけても、これま
で『最後の砦』があったために、これを100%有
効活用できなかった岡戸前代表には誠に申し訳なく
思います。この場をお借りしまして、改めてお詫び
申し上げます。                

生活者主権の会生活者通信2004年11月号/05頁