ここ10年でのパソコン普及率は98%にも及び、個
人でのインターネット接続率は急激に伸びている。
我が家の娘も公立小学校に入るとすぐ(11年前)に
パソコンを用いた授業が開始され、中学から入学し
た私立校ではホームページ作成まで授業で行った。
学校HPからチャットネットによる ICT(双方向)
のやり取りができ、24時間体制で学校が機能してい
る。父兄も授業風景がパソコンで見ることができ、
出欠の届出までがインターネットで可能なのである。
世の中は急速に変化してきている。このようなIT
教育を受けて育った子供達は家庭学習一つ取っても
パソコンの利用率が非常に高い。資料検索、情報収
集、資料づくりにと今やパソコンは時代の必須アイ
テムだと言える。
その上で大事なことは、大量に発信される情報の
質の問題である。一方的に発信されている情報、各
HPなどの主張に対してその裏付けをとる方法は少
なく、悪質な情報、非合法な情報に対しての規制が
皆無な状態なのが現実。また、双方向のやり取りに
おいては様々な誹謗、中傷、論理の押し付けなど、
制御不能な状態に陥りやすいという欠点もある。
しかし、ここまでインターネットでの情報配信が
はびこっている世の中で、これを利用しないでいる
ことはある意味時代に乗り遅れていることでもあり、
大儀をもって将来を考える市民活動においてはなく
てはならない武器である。最近では「政治家を志す
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もの、自身のHPすら無くってどうする」と言われ
るほどに、皆こぞってHPを立ち上げるので政治家
専門にHPを作成するウェブデザイナーまで現れて
いる。その費用対効果は従来のリーフレットやチラ
シなどの効果にには比べられないものがある。字数
の制限や決まりがない分、自身の得意分野に対する
考えや主張を余すところ無く公開でき、読み手側も
関心の深い情報を選んで読み取ることが出来るので
押し付けられている感が薄い。
また、居ながらにして各政治家の主張や考え方を
比較検討する事も容易に出来る。政治家は選挙中の
名前の連呼活動に力を注ぐより、HP作成に力を注
がなければならなくなる日もそう遠くはない。HP
を立上げるとアクセス数の確認ができ市民の反応が
確かめられ、さらに意見返信なども募れば一般市民
に対するマーケティング作用も働くのである。
インターネット配信の利点と言えば、なんと言っ
ても政治や社会活動に時間を割けない30代、40代の
働き盛り世代サラリーマン層の活用が多いことと、
20代の志高き若者達の利用率が高い事。そして世界
中どこにいてもアクセスが可能な媒体である事。そ
こへ向かって力強い情報を提供し、実現可能な選択
肢の提案をする事は、市民活動に携わる者たちの
使命でもあり、やがて大きな時代の変革を迎えるで
あろう今の社会には、必要不可欠な情報発信ツール
であると感じる。
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