あるアンケート調査によると「次の選挙の時にど
の党に投票しますか」との問いに対し民主党が21%、
自民党20%というような数字が見られた。この「逆
転現象」はここ数年ずっと続いておりあたかもすぐ
に政権交代するかのようであるが、実際は政権は交
代していない。多分、「未定」が4割を超えており、
その動向(いわゆる「風」といわれるもの)やその
他のメディアではその比率が違うからであると考え
られる。ちなみに日経新聞では民主党が18%、自民
党36%、JNNでは民主党が22.7%、自民党32.4%、
インターネット(http://www.hir-net.com/poll/da
ta/pparty1.html)では民主党が34.3%、自民党9.6
%、朝日新聞では民主党が17%、自民党27%で逆転
現象は起こっていない。このアンケートの独特な結
果であるとも考えられる。このアンケートは産経新
聞社のものである。
ところで、民主党の岡田代表の最近の代表質問等
を見ると発言態度が堂々としており、あたかも「2
大政党制」が実現しているようであるが、実際は実
現していない。それは、民主党が一度も政権をとっ
ていないのと、もしかしたら内部分裂という爆弾を
も抱えているためである。得票数や議席数を見れば
すでに2大政党制であるが、一度でも政権を取れば
社会的にも認知されるし、党内も安定するだろう。
少なくとも連立を組んで煮えきれない公明党よりも
社会的には強いインパクトを与えているようである。
岡田代表にはさらに強気でがんばらなければなら
ない理由がある。鳩山、菅両元代表、小沢副代表行
らは相変わらず方向性が定まらず、岡田代表の足を
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引っ張ることばかりしているし、特に小沢副代表に
いたっては次の国政選挙後は、岡田代表でなくとも
良いという発言をしている。さらに党内には煮ても
焼いても食えないようなものもまだいる。これらの
ばらばらな人間を「政権交代」という一つの目標に
向かって束ねなければならないのである。
この目標を達成するためには、優秀な議員のスカ
ウトも必要であろう。例えば自民党の中川経済産業
相や安部幹事長代理を始めとする若手議員である。
しかし、この2人の血統書付きの議員を自民党は絶
対に手放さないであろう。この2名に対しては「真
の国民政党」に向かってすり合わせをする必要があ
るが、うまく接触することによりその周辺の有能な
議員を獲得することができる可能性もある。そして
有能な議員が入ってきたらいわゆる「サヨク」議員
(時には「造反」議員とも言われている)を左側か
らカットしていく必要がある。
ちなみに私個人は「反政府」という意味では「さ
よく」であるが、共産主義のような「真赤な左翼」
でもなければ、ただなんとなく何でも反対する「サ
ヨク」でもない。民主党には今まで戦後の日本の中
で淀んでいたものを拭い去ってほしいと考えている。
その「淀み」とは日本が沈没してもよいという「サ
ヨク」思想である。とくに年頃の子供を持つ親とし
てはこの思想には非常に辟易してしまう。彼らは、
将来日本は沈没するから勉強しなくても働かなくて
もいいじゃないかと本気で思っている。そしてゲー
ムばかりしていればこの日本では幸せになれると...
民主党には「強い日本」を再建してもらいたい。
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