生活者主権の会生活者通信2005年03月号/04頁..........作成:2005年03月02日/杉原健児

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政権交代に期待すること

千葉県柏市 峯木 貴(mineki@taurus.bekkoame.ne.jp)

 あるアンケート調査によると「次の選挙の時にど
の党に投票しますか」との問いに対し民主党が21%、
自民党20%というような数字が見られた。この「逆
転現象」はここ数年ずっと続いておりあたかもすぐ
に政権交代するかのようであるが、実際は政権は交
代していない。多分、「未定」が4割を超えており、
その動向(いわゆる「風」といわれるもの)やその
他のメディアではその比率が違うからであると考え
られる。ちなみに日経新聞では民主党が18%、自民
党36%、JNNでは民主党が22.7%、自民党32.4%、 
インターネット(http://www.hir-net.com/poll/da
ta/pparty1.html)では民主党が34.3%、自民党9.6
%、朝日新聞では民主党が17%、自民党27%で逆転
現象は起こっていない。このアンケートの独特な結
果であるとも考えられる。このアンケートは産経新
聞社のものである。              
 ところで、民主党の岡田代表の最近の代表質問等
を見ると発言態度が堂々としており、あたかも「2
大政党制」が実現しているようであるが、実際は実
現していない。それは、民主党が一度も政権をとっ
ていないのと、もしかしたら内部分裂という爆弾を
も抱えているためである。得票数や議席数を見れば
すでに2大政党制であるが、一度でも政権を取れば
社会的にも認知されるし、党内も安定するだろう。
少なくとも連立を組んで煮えきれない公明党よりも
社会的には強いインパクトを与えているようである。
 岡田代表にはさらに強気でがんばらなければなら
ない理由がある。鳩山、菅両元代表、小沢副代表行
らは相変わらず方向性が定まらず、岡田代表の足を
引っ張ることばかりしているし、特に小沢副代表に
いたっては次の国政選挙後は、岡田代表でなくとも
良いという発言をしている。さらに党内には煮ても
焼いても食えないようなものもまだいる。これらの
ばらばらな人間を「政権交代」という一つの目標に
向かって束ねなければならないのである。    
 この目標を達成するためには、優秀な議員のスカ
ウトも必要であろう。例えば自民党の中川経済産業
相や安部幹事長代理を始めとする若手議員である。
しかし、この2人の血統書付きの議員を自民党は絶
対に手放さないであろう。この2名に対しては「真 
の国民政党」に向かってすり合わせをする必要があ
るが、うまく接触することによりその周辺の有能な
議員を獲得することができる可能性もある。そして
有能な議員が入ってきたらいわゆる「サヨク」議員
(時には「造反」議員とも言われている)を左側か
らカットしていく必要がある。         
 ちなみに私個人は「反政府」という意味では「さ
よく」であるが、共産主義のような「真赤な左翼」
でもなければ、ただなんとなく何でも反対する「サ
ヨク」でもない。民主党には今まで戦後の日本の中
で淀んでいたものを拭い去ってほしいと考えている。
その「淀み」とは日本が沈没してもよいという「サ
ヨク」思想である。とくに年頃の子供を持つ親とし
てはこの思想には非常に辟易してしまう。彼らは、
将来日本は沈没するから勉強しなくても働かなくて
もいいじゃないかと本気で思っている。そしてゲー
ムばかりしていればこの日本では幸せになれると...
 民主党には「強い日本」を再建してもらいたい。

生活者主権の会生活者通信2005年03月号/04頁