生活者主権の会生活者通信2005年06月号/01頁 ..........作成:2005年06月13日/杉原健児

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生活者通信【6月号】

第118号・2005年06月01日発行   ホームページ・アドレス http://homepage3.nifty.com/ne/se/
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発行人・編集委員:小俣一郎/編集委員長:杉原健児
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郵政民営化について

生活者主権の会代表 小俣一郎

「郵政事業を2007年4月から民営化するとの政府の
基本方針を踏まえ、日本郵政公社の経営改革の状況
を見つつ、国民的論議を行い、2004年までに結論を
得る。」
 2003年の衆議院選挙の際の自民党のマニフェスト
『小泉改革宣言』(自民党政権公約2003)に掲げら
れた郵政民営化についての公約である。「郵政事業
を2007年4月に民営化」という表題の下にこのよう
に書かれているのであるが、改めて読んでみると、
実にあいまいな文章である。
 しかし、街頭で国民に直接手渡されたその要約版
には「2007年4月に郵政公社を民営化します。」と
のみ明記されている。そこには「自民党は約束しま
す」「自民党だから、小泉だから、できます。」と
も謳われている。よって少なくとも、どのような形
かはともかく、「2007年4月には郵政公社は民営化
される」のであろうし、国民もそれを承知で自民党
に、小泉さんに政権を任せたはずである。そのよう
に考えると、それを実行するために5月13日に決定
された総務省人事は当然の結果であると言える。
 それよりも、いまごろになって自民党内で反対派
が声を大にしているという現実は一体何なのであろ
うか。彼らはそれを公約として当選してきたのでは
ないのか。昨年の参議院選挙においても「郵政事業
を2007年4月に民営化」という表現自体に変化はな
い。衆院選でも参院選でも国民には「郵政は民営化
します」と説明してきたわけである。
 そのときとは郵政事業を取り巻く環境が激変し、
やむを得ず変更しなければならないのなら話しは別
である。しかし、そのような状況ではない。然らば
粛々と、どのような形であれ、民営化はするしかな
い。それが政権公約=マニフェストなのである。
 政権公約とは国民との『契約』である。もし議論
の余地を残すのであれば、少なくとも「2007年4月
に郵政公社を民営化します。」などと、その実行を
断言すべきではない。公約を軽んじるからこのよう
な騒ぎになるのである。
 自民党内の反対派の人々が、「政権を維持するた
めに小泉人気を利用したがそれは間違いであった」
とするのであれば、自らの不実を恥じた上で、「衆
議院を解散して、改めて国民に信を問うべきだ」と
主張し、行動に移すのが筋ではないだろうか。

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