生活者主権の会生活者通信2006年02月号/01頁

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生活者通信【2月号】

第126号・2006年2月1日発行   ホームページ・アドレス http://www.seikatsusha.org/
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日中韓の関係について

生活者主権の会副代表 吉井 正信

 小泉政権になってから、靖国参拝問題で日中韓の
関係がおかしくなっており、首脳会談を行えない状
態になっている。このような状態が長期間にわたっ
て続いてよいのだろうか。一刻も早くこの事態を改
善してほしい。

 靖国問題は日本国内の問題で、日本国民が解決す
べきだと思う。国内でも賛否両論が対立したままに
なっている。日本国民は戦後一貫してこのような微
妙な問題の議論を避けてきた。戦争の責任追及を始
め、天皇制の是非についても。憲法改正問題が日程
に上っているが、その前に戦後処理をきちんとしな
いと、いつか来た道をたどることになるだろう。そ
のことを近隣諸国は最も恐れている。

 日中韓はアジアのリーダーとなるべき三国である。
2005年12月、マレーシアで開かれた東アジア首脳会
議では、「東アジア共同体」の構築を目指す共同宣
言を採択したが、日中両大国のズレは大きい。EU
が市場統合から通貨統合まで進めたのは中核の独仏
の強い連携があればこそである。

 少子高齢化が一段と進んでいる日本は、今こそア
ジアの友人の力を必要としていると思う。戦後日本
はODAなどを通じ、アジア諸国の経済発展を支援
してきたが、今後は対等の立場でお互いに協力しア
ジアの発展に貢献してもらいたい。

 日本は経済的にはアジアでは抜きん出た存在であ
ったが、その座は危うくなっている。抜きん出た存
在であった頃も、アジアにおいて指導力を発揮でき
なかった日本が、今後アジアの唯一のリーダーにな
ることは無理でしょう。日中韓が中心になってAS
EAN諸国と力をあわせアジアの政治と経済を引張
っていってほしい。そのためにも靖国問題などの戦
後処理を進めて、日中韓の対話を再開してほしい。
そうでないと日本はアジアから見放され、一億人が
路頭に迷うことになりかねない。10年後、50年後、
100年後の日本のために。
 

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