小泉政権になってから、靖国参拝問題で日中韓の
関係がおかしくなっており、首脳会談を行えない状
態になっている。このような状態が長期間にわたっ
て続いてよいのだろうか。一刻も早くこの事態を改
善してほしい。
靖国問題は日本国内の問題で、日本国民が解決す
べきだと思う。国内でも賛否両論が対立したままに
なっている。日本国民は戦後一貫してこのような微
妙な問題の議論を避けてきた。戦争の責任追及を始
め、天皇制の是非についても。憲法改正問題が日程
に上っているが、その前に戦後処理をきちんとしな
いと、いつか来た道をたどることになるだろう。そ
のことを近隣諸国は最も恐れている。
日中韓はアジアのリーダーとなるべき三国である。
2005年12月、マレーシアで開かれた東アジア首脳会
議では、「東アジア共同体」の構築を目指す共同宣
言を採択したが、日中両大国のズレは大きい。EU
が市場統合から通貨統合まで進めたのは中核の独仏
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の強い連携があればこそである。
少子高齢化が一段と進んでいる日本は、今こそア
ジアの友人の力を必要としていると思う。戦後日本
はODAなどを通じ、アジア諸国の経済発展を支援
してきたが、今後は対等の立場でお互いに協力しア
ジアの発展に貢献してもらいたい。
日本は経済的にはアジアでは抜きん出た存在であ
ったが、その座は危うくなっている。抜きん出た存
在であった頃も、アジアにおいて指導力を発揮でき
なかった日本が、今後アジアの唯一のリーダーにな
ることは無理でしょう。日中韓が中心になってAS
EAN諸国と力をあわせアジアの政治と経済を引張
っていってほしい。そのためにも靖国問題などの戦
後処理を進めて、日中韓の対話を再開してほしい。
そうでないと日本はアジアから見放され、一億人が
路頭に迷うことになりかねない。10年後、50年後、
100年後の日本のために。
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